11月19日、日本郵船が運航する貨物船がイエメンの武装組織「フーシ派」の襲撃を受け、乗っ取られた。
しかし、その後、笑顔で船の中に乗り込んでいく人やデッキで写真を撮る人々の様子があった。フーシ派のメディア担当官によると「船はイエメン人のための観光地になった」という。

貨物船に武装組織が襲撃

上空から船に近づくヘリコプター。甲板にライフルで武装した戦闘員が降り立った。

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戦闘員は「動くな!」と命令。この船は日本郵船が運航する貨物船だ。

11月19日、イエメンの親イラン武装組織「フーシ派」の襲撃を受け、乗っ取られた。

貨物船に乗っていたのは、フィリピン人やブルガリア人など25人。
日本政府などが乗組員の解放を求める中、2週間以上が経過。

12月5日、イエメン北部アルサリフに停泊している貨物船。その近くで人々が泳ぎ、ビーチでは砂遊びまで。それどころか、笑顔で船の中に乗り込んでいく人や、デッキで楽しそうに写真を撮る人々もいた。

今は観光スポットに

一体、どうなっているのだろうか。

フーシ派のメディア担当官は「この船は、イエメン人のための観光地になりました」と話している。
とは言うものの、ビーチに戦闘員とみられる男性がいたり、フーシ派が敵対するイスラエルの国旗を甲板に敷き、観光客が踏みつけて歩く場面もあった。
安否が心配される乗組員については「家族とのささやかな接触は許されている」としている。(「イット!」 12月8日放送より)

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