大谷翔平選手の移籍先がロサンゼルス・ドジャースに決まった。その契約金は総額約1015億円。プロスポーツ史上最高額の超大型契約となった。
大谷選手がドジャースを選んだ理由について、MLBジャーナリストは「ワールドシリーズという夢の舞台にも立てる可能性がある。”勝ちたい”この思い1点だと思う」と分析する。
“メッシ超え”超大型契約
ついに決着した“大谷争奪戦”。ビッグニュースが世界に駆け巡ったのは日本時間10日早朝だった。大谷選手が自身のSNSで次のように発表した。
「ファンの皆さまと野球界に関わっている皆さま、決断までに長い時間がかかってしまい申し訳ありません。次のチームにドジャースを選ぶことを決めました」
この記事の画像(6枚)新天地はエンゼルスと同じロサンゼルスに本拠地を置くドジャース。過去11年で地区優勝10回を誇る強豪だ。これまでにも、野茂英雄さんをはじめ多くの日本人選手が在籍し、大谷選手が10人目になる。ドジャースのホームページでは、早くも青のユニホームを着た大谷選手の画像がアップされる歓迎ムードだ。
契約金も、10年間で7億ドル=約1015億円と規格外だった。サッカーのアルゼンチン代表、メッシ選手がバルセロナと結んだ「4年総額6億7400万ドル」を超え、プロスポーツ史上最高額の超大型契約となった。
ファンの反応は…
「きょう大谷が決まったことは、まるでクリスマスプレゼント。すでに彼のグッズの準備も始めている」
「オオタニさん!二刀流!カモン!」
「二刀流オオタニ」の移籍にドジャースファンは喜びを隠せない。
一方、ドジャースと”大谷争奪戦”を繰り広げていたブルージェイズの本拠地、カナダのトロントでは、地元のファンの間で落胆の声が広がっていた。
「起きて大谷のニュースを知った時、うなだれてしまった。ブルージェイズに来て欲しいと思っていたから残念だ」
そんな中、エンゼルスタジアムではチームの象徴として飾られてきた大谷選手の看板が外され、ファンもその様子を寂しそうに見守っていた。
「大谷選手は我々ファンにとって、とても大きな存在だった。一緒にワールドシリーズやプレイオフを目指して欲しかった。(大谷選手の)看板がはがされているのを見て悲しい」
そして、日本でも号外が配られるなか、大谷選手の地元・岩手では、「(契約金に)びっくりたまげた感じです。岩手の宝ですもんね」「ドジャースは青なんですね。何でも似合います、彼は」などの声が聞かれた。
ドジャース選んだ理由「“勝ちたい”の思い1点」
大谷選手はなぜドジャースを選んだのか。
MLBジャーナリストのAKI猪瀬氏は、「7億ドルというお金を積み上がったからドジャースに行ったわけではない。ワールドシリーズという夢の舞台にも立てる可能性がある。”勝ちたい”この思い1点だと思う」と分析する。
また、ドジャースでは相手ピッチャーが大谷との勝負を避けられず、2023年以上の成績を残せると予想した。
「(予想打順は)おそらく1番にムーキー・ベッツが入って、2番に大谷翔平が入って、3番にフリーマンが入るという。3選手ともMVP受賞者ですから、大谷選手の前と後ろを(強打者に)挟まれるので、(HR)50発・120打点、このくらいの活躍をしてほしいですし、ワールドシリーズチャンピオンへ向けてどのくらいチームを助けられるか」
大谷選手はSNSで、「エンゼルスで過ごした6年間は私の心の中に永遠に刻み続けられるでしょう」「ドジャースファンの方へ、最高の自分でいられるように努めることを誓います。現役生活を終えるまで、ドジャースのためだけでなく、野球界のためにまい進し続けたいと思います」とコメント。後日、入団会見を開く予定だ。
(「イット!」12月10日放送より)