九州唯一の24時間空港、北九州空港。“稼げる空港”を目指して滑走路の延長工事が始まった。2,500メートルの滑走路の南側の広い敷地に、滑走路が500メートル伸びる形となる。空港の今後の役割とは?

滑走路を3000メートルに延長

2023年12月2日から始まった、総事業費約130億円の滑走路の延長工事。

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2006年に開港した北九州空港の滑走路は現在2,500メートル。長距離を飛行するヨーロッパやアメリカの大型貨物機が離着陸するには長さが足りず、今回3,000メートルに延ばすことになった。

着工式には、斉藤鉄夫国土交通相や地元選出の国会議員、そして自治体首長もいた。その顔ぶれからも期待の高さが伺える。

福岡県・服部誠太郎知事:
滑走路延長、これは我々の悲願でございました

北九州市・武内和久市長:
北九州空港を“稼げる街”に、そして北九州および圏域を“稼げる街”へしていく

“欧米に直行できる”がメリットに

九州唯一の24時間空港で西中国地方へのアクセスもいい北九州空港。2023年2月にはアメリカの物流大手「UPS」の国際貨物便が就航したほか、「物流2024年問題」に向けては、ヤマトグループが導入する貨物専用機が北九州や成田、那覇などを結び2024年4月に就航予定だ。

物流拠点としての期待が高まる中、滑走路延長に向けての工事が始まった12月2日、滑走路建設現場付近へと向かうが、車で走っていてもガタガタ“揺れ”を感じる。

現場でまず行われていたのは整地作業。空港の南側エリアから工事を進め、その後、滑走路や誘導路の舗装に入る。

北九州港湾空港 整備事務所・市田輝喜副所長:
欧米に直行できるというのが大きなメリットになる。北九州空港、貨物かなり伸びています。貨物が今後も伸びていくことを期待している

新たな滑走路の運用開始予定は4年後の2027年8月。物流拠点としての北九州空港への期待はこれからさらに高まりそうだ。

(テレビ西日本)

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