北朝鮮の朝鮮中央テレビは22日、偵察衛星の打ち上げが成功したと報じた。
この記事の画像(6枚)偵察衛星を搭載したロケットが炎を上げて打ち上がる写真などを公開したが、その中に、金正恩総書記が担当者たちと発射の成功を喜ぶ写真も掲載されている。よく見ると、金総書記の髪が白髪交じりなのがわかる。
さらに、金総書記と一緒に記念撮影する、白い服を着た国家航空宇宙技術総局の科学者たちの胸元や帽子に注目すると、「NADA」という文字が見える。
ロゴのデザインは、青い円形をベースに星がちりばめられ、衛星軌道を思わせる楕円が配置されている。一見して、NASA=アメリカ航空宇宙局のロゴに酷似している。
北朝鮮のNADAとは、国家宇宙開発局の英語表記「National Aerospace Development Administration」の頭文字をとった略称だ。
この組織は2023年9月に国家航空宇宙技術総局に改称され、略称は「NATA」に変わった。今回発射されたロケットの先端部分には、新たな「NATA」のロゴマークが記されていた。
このロゴマークも青い円形をベースに星がちりばめられ、衛星軌道を思わせる楕円が配置されているが、北朝鮮の英語表記である「DPRK」などの文字も配置され、色合いもやや派手になっている。
新しいロゴと古いロゴがまだ混在している模様だ。