カメラ目線をしっかりと決めた鳥の姿が、X(旧Twitter)で話題となっている。
それが、島根・松江市にある「花と鳥のテーマパーク 松江フォーゲルパーク」の公式Xアカウント(@matsuevogelpark)が投稿した、“イワシャコ”という鳥2羽を撮影した写真だ。
写真にはしっかりとした足に、茶色っぽい丸くふんわりとした可愛らしい体の鳥が写っている。そして、丸い体にちょこんと乗るかのようにある小さな頭は2羽ともカメラの方を見つめている。
投稿によると「自然な君たち(の姿)が撮りたいんです」とのことだったが、撮影したスタッフの思いとは反対に、2羽の体はそれぞれ左右別々を向いている。しかし頭は、しっかりとカメラ目線を決めているのだ。
モデルかのようにバッチリと決めた姿のイワシャコには、「ナイスカメラ目線」「サービス満載じゃないですか…」「ポーズきめててかわいい」と多くの人が微笑ましく思っている様子。投稿は10万のいいねが付く大きな話題となっている(11月28日時点)。
「見ているな~(笑)」ジッと見て伺っていた
サービス精神抜群な1枚だが、イワシャコは普段からカメラ目線になることが多いのだろうか?そもそもどんな鳥なのか?
松江フォーゲルパークの営業・企画課、山田篤さんに話を聞いてみた。
ーー撮影時のイワシャコの様子はどうだったの?
ちょっとイワシャコの様子を見ていくかとカメラを構えたら、手前のイワシャコはじっとこっちを見て、後ろのイワシャコはチラッチラッとこっちを伺っているような感じでした。
ーーカメラ目線を見てどう思った?
見ているな~(笑)と思いました。
ーーなぜカメラを見ていたの?
普段はそんなにこちらを見つめてくることはないのですが、歩いてきた私を見て、なんか来たなーと思ったのでしょうか。
ーー自然なイワシャコはその後、撮影できた?
次の日にイワシャコを覗いたら、こちらを気にすることなく見事なスサー(鳥がストレッチをする伸びの動きの通称です)を見せてくれました。しっかり伸びた見事なスサーをベストな向きで見せてくれて、しかも写真に収めることができて大満足です。
しっかり見つめてくることはあまりない
ーーそもそもイワシャコとはどんな鳥なの?
キジ科の全長約30cmの大きさ。丸っこく可愛らしい見た目ですが、意外と気が強い鳥です。
生息域は主にユーラシア大陸の高地。草の種子や昆虫などを食べます。当園ではエサのペレット(人工飼料)、トウモロコシ、ムギ、キャベツなどを与えています。
ーー普段は何をして過ごしている?
展示場所を縦横無尽に飛んだり跳ねたり走り回ったりしています。と思ったら、もふっと座り込んだり、ぐでーっと寝転がったり、砂浴びしたり、見ていて飽きない鳥です。
ーーカメラ目線になることが多い鳥だったりするの?
こちらのことはある程度気にしているようですが、しっかりこっちを見つめてくることはあまりありません。動いているときは忙しないのでピントは合わせづらいです。
ーーイワシャコの魅力を教えて。
小さく丸っこいフォルムや色々な動きを見せてくれるところです。ぷっくりしたような正面顔の可愛さも見逃せません。
ーー投稿が話題となったことを、どう感じている?
まさかここまで話題になるとは思いませんでした。個人的にも推しの鳥ですので、たくさんの人にイワシャコの魅力が伝わり、共感していただけて嬉しく思っています。
なんというか、その
— 松江フォーゲルパーク (@matsuevogelpark) November 19, 2023
もうちょっと自然な君たちが撮りたいんです。#カメラ目線 #イワシャコ pic.twitter.com/r7UkIrTKzK
イワシャコはせわしなく動く鳥で、ピントが合わせづらいとのこと。今回のようにカメラ目線が決まるのは珍しかったようだ。
松江フォーゲルパークでは、動く歩道脇にある展示エリアで4羽のイワシャコを飼育しているという。訪れる機会があったら、バッチリとポーズを決めたイワシャコが撮れるのか挑戦してみるのも面白いかもしれない。