鹿児島県によると、鹿児島はウミガメの上陸数、産卵数が日本一で、世界遺産の島・屋久島などの離島や県本土の吹上浜など各地に多くのウミガメが産卵にやってくる。
そんな鹿児島県内で、ウミガメの保護活動に取り組む小中学生が集まっての「サミット」が開かれた。

オンラインでも参加 保護活動の成果を発表

サミットの会場は、鹿児島市のかごしま水族館。その名も「かごしま子どもウミガメサミット」。

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授業の一環として、学校近くの砂浜でウミガメの保護活動を行う鹿児島県内の14の小学校はオンラインで参加。大隅半島・肝付町立岸良学園(小中一貫)の児童生徒10人は会場で参加し、それぞれの保護活動の成果を発表した。

オンライン参加の阿久根市・脇本小学校の児童は、「砂浜のゴミ拾いなど自分たちができることを進んで行う」「夜遅く、砂浜で大声を出したり明るくするようなことをしない」と、日頃気をつけていることなどを発表した。

会場で発表を行った岸良学園は、学校近くの岸良海岸でウミガメを卵から育てて放流まで行っている。
岸良学園の児童は、「岸良海岸は、鹿児島県では有数のアカウミガメの産卵地です。ウミガメを放流するときは日没直前に行うようにしています。そしてウミガメロードを作り、自力で海まで歩かせるようにしています」「クロマツを植樹し、岸良海岸の砂の流出を防ぐようにしています」と、一連の経験の中で学んだことについて発表した。

他校の発表を聞いた子どもたちの声

児童たちにとっては、ほかの学校での活動内容を直接聞く機会は少ない。それだけにこのサミットは、充実した時間となったようだ。

岸良学園8年(中学2年) 鈴木正海ルイスさん:
ほかの学校がしていることをあまり知らなかったので、とても良い勉強になった

岸良学園6年 有馬夢奏さん:
ほかの学校の皆さんの意見も頭と心にとどめて、みんなと一緒にウミガメを守っていきたい

いつまでもウミガメに優しい鹿児島であり続けるため、子どもたちの活躍を応援したい。

(鹿児島テレビ)

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