大阪・関西万博で注目を浴びる「空飛ぶクルマ」だが、その常設展が国内で初めて、岡山で始まった。実現に向けた準備は進んでいるのだろうか。

岡山県倉敷市にオープンした施設にあるのは、全長5.6メートルの「空飛ぶクルマ」の“本物の機体”だ。試験飛行などを行う企業が、市民などからの「空飛ぶクルマの実態がよく分からない」という声を受け、身近に感じてもらおうと展示を決めた。機体を常設で展示するのは国内初だということで、施設は11月10日にオープンした。

大阪・関西万博で「空飛ぶクルマ」の飛行が期待されるが…

この記事の画像(4枚)

空飛ぶクルマの飛行が期待されているのが、2025年の大阪・関西万博だ。11月9日、万博の建設予定地をヘリコプターでのぞいてみた。

記者リポート:
シンボルとなる大屋根リングの建設は一部進んでいるようですが、その他の建設はほとんど進んでいないように見受けられます。

さらに兵庫県尼崎市の方に飛んでいくと、兵庫県が整備を進め、11月に誕生した空飛ぶクルマ用の離着陸ポートが見えてきた。万博ではここから会場までの約3キロの距離を飛行する計画があり、実証実験を行う場としても事業者に提供される予定だ。

「安全性やルール作りが1つの課題」と吉村知事

夢の空飛ぶクルマの運航に向けては、事業者が離着陸場の選定を進めるほか、国も安全に飛ばすための基準作りや審査を進めている。

「空の移動革命」と位置付けていた大阪府の吉村知事は9日、「安全性やルールを作っていくのが1つの課題。われわれ行政はルール作りや、いろんなプレイヤーを一つにまとめていく、安全に飛行してもらうための環境づくりを一緒になって取り組んでいる」と述べた。

万博の開催まで約1年半。空飛ぶクルマで夢洲の空を舞うことはできるのだろうか。

(関西テレビ「newsランナー」 2023年11月9日放送)

関西テレビ
関西テレビ

滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。