長野市の「公園廃止問題」の続報。隣接していた児童センターの移転に伴い市は小学校の敷地内に新たな建物の建設を決定した。荻原健司市長は「必要な投資」としているが、市民からは異論も出ている。
小学校に「多目的棟」建設
長野市の荻原市長は10月24日の会見で「多目的棟を造ることによって、子どもたちにはゆとりある居場所になると思う」と述べた。
「公園廃止問題」に伴い、市は新たな建物「多目的棟」を造るとしている。
「子どもの声がうるさい」など一部住民の苦情がきっかけで、2023年3月に廃止された長野市の「青木島遊園地」。
この記事の画像(5枚)市は、廃止に伴い隣接する児童センターを、2024年度中に青木島小学校内の「子どもプラザ」に統合する。
当初、校舎内の集会室を使う計画だったが、保護者から「合唱の練習に影響が出る」などの意見があり、敷地内に新たに2階建ての「多目的棟」を建設することになった。
市は建設費用を明らかにしていないが、「過大な投資ではない」としている。
税金投入に異論も
ただ、市民からは「そういうところに税金はかけてほしくない。あるものを利用していただいきたい」、「子どもたちの居場所は必要、税金使うんだから、よく考えてやってもらいたい。あまり納得してません」などの声があがり、税金が使われることに異論も出ている。
荻原市長「必要な投資」
一方、荻原市長は、「それなりに費用はかかるが、未来ある子どもたちがのびのびと過ごすためには、必要な投資だと考えている」と述べた。
市は年内にも工事を始め2024年度中に完成させる計画だ。
(長野放送)