岸田政権が減税を進める中、27日の国会では、内閣改造後初の衆議院予算委員会が開かれ、本格論戦がスタート。
減税に踏み切る理由を「わかりやすさ」と強調する岸田首相に、野党が“あの言葉”で追及する場面も見られた。

野党からは「賃上げ!賃上げ!賃上げ!」の声も

自民党の小泉進次郎元環境大臣は、タクシーの規制緩和や一般のドライバーが有料で人を運ぶ“ライドシェア”の導入などについて質問した。

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自民党・小泉衆院議員:
今、世の中のみなさん移動に困っている。タクシーが足りない、バスが減便。この不足感をいかに解消していくか。

岸田首相:
さまざまなニーズを考えると、本格的にこの制度を考えなければいけないということで、あらためてこの議論を指示したということです。


自民党の萩生田政調会長は、官邸主導で進む所得制などの減税方針などについて質問した。

自民党・萩生田政調会長
なぜ減税に踏み切るのか、なぜ給付ではだめなのか、どうして所得税なのか。

岸田首相:
物価高の中で頑張っていただくために、わかりやすく、所得税・住民税という形でお返しする。

立憲民主党・長妻政調会長:
いま一番日本で大切な経済対策というのは、物価を上回る賃上げ!賃上げ!賃上げ!賃上げ!賃上げ!なんじゃないでしょうか。

揶揄する“あの言葉”についても触れ…

長妻政調会長は、岸田首相を揶揄(やゆ)する言葉についても質問した。

立憲民主党・長妻政調会長:
ちょっと1回総理に聞きたかったんですけども、“増税メガネ”という言葉は気になりますか?

岸田首相:
いろいろな呼び方があるものだなと思っております。

立憲民主党・長妻政調会長:
“増税メガネ”を気にするあまり、減税に走ったというふうに言われておりますから、まさかそんなことないと思いますけど。


また、1人あたり4万円の減税をめぐり、「所得税を少額しか支払っていない人には恩恵が少ない」という指摘に対しては、このように答えた。

岸田首相:
世帯と人数との間の不公平については、給付の部分に必ず何らかの上乗せをすることによって、逆転あるいは不公平、こういったことが生じないような工夫をする。


さらに、別の野党議員は…

立憲民主党・後藤衆院議員:
これ大変ですよ総理。各市町村がそれぞれの世帯ごとに、どれだけ所得税を納めてるかっていうのを数えて、世帯ごとに給付する額が違って、もうどえらい作業になってくるわけですよ。もう最初から1人4万円給付するって形にしたらどうですか?

岸田首相:
年末までに方針を明らかにした上で実行してまいります。


減税をめぐっては、来週も野党による追及が続く見通しだ。
(「イット!」10月27日放送分より)