連休中、長野県内の山岳で遭難が相次ぎ2人が死亡、10人が重軽傷を負った。また、転倒や体調不良、疲れにより行動不能になった登山者もみられた。県警は「天候や体力、技量などを見極めて登山してほしい」と呼びかけている。

「蟻の塔渡り」 バランス崩したか

 北アルプス大天井岳では10月8日、標高2700メートル付近で千葉県の団体役員の男性(48)がおよそ100メートル滑落。

県警のヘリが救助したが、死亡が確認された。

また、8日は戸隠山の難所として知られる「蟻の塔渡り(ありのとわたり)」でも東京都の会社員の男性(59)がおよそ200メートル滑落し死亡した。

資料 戸隠山「蟻の塔渡り」
資料 戸隠山「蟻の塔渡り」
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男性は岩を乗り越えようとした際、バランスを崩したとみられる。

3連休中 山岳遭難16件

3連休中、県内の山岳では少なくとも16件の遭難が発生し、2人が死亡した他10人が重軽傷を負った。また、転倒や体調不良、疲れにより行動不能になった登山者もみられた。

塩尻市の山林では、キノコ採りに出かけた70代の男性が行方不明になっている。

県警は「秋山は雪が降ることもある。天候や体力、技量を見極め装備を整え登ってほしい」と呼びかけている。

行方不明の男性の捜索(長野県塩尻市 10月8日)
行方不明の男性の捜索(長野県塩尻市 10月8日)

(長野放送)

長野放送
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