来夏のパリ五輪出場権獲得へフィンランドとの開幕戦に3-2で辛くも勝利した男子日本代表(世界ランキング5位・9月30日現在)は第2戦でアフリカ王者のエジプト(同19位)と対戦。

連夜のフルセットの激闘の末、エジプトに敗戦となった。

日本は第1セット、「怪物サウスポー」西田有志(23) の強烈なスパイクとブロックで幸先良く連続ポイントを挙げると、中盤も初戦23得点でベストスコアラーの髙橋藍(22)のスパイクを皮切りに6連続得点で徐々にエジプトを引き離す。

相手に流れが傾きそうな場面でも、キャプテンでエースの石川祐希(27)の強烈なバックアタックやフェイント攻撃でスタメンの平均身長は日本を約8cm上回るエジプトの高さを攻略した日本が第1セットを25 対14で先取した。

エース石川祐希(27)の躍動で第1セットを25-14で先取した日本は第2セットも石川のバックアタックなどで序盤からリードを奪う。

さらに「怪物サウスポー」西田有志(23)がこの試合3本目となるバックアタックを相手コートに叩き込み主導権を握っていく。

その後も、石川が今大会での勝利のカギとされるサービスエースを2本、山内晶大(29)も2本決める活躍で、日本が第2セットを25-10で連取した。

10点差以上の大差で2セットを連取した日本だが、第3セットは序盤から一進一退のシーソーゲームに。連続得点を奪えず、この試合初めての5点差ビハインドとなる。

日本は終盤1点差まで詰め寄るも、初戦のアメリカ戦でチーム最多得点を挙げた211cmのミドルブロッカー、モハメド・マスド(29)を中心としたの高さのある攻撃に苦しみ、23-25で第3セットを落とした。

セットカウント2-1で迎えた勝負の第4セット、日本はエジプトの198cmのレダ・ハイカル(32)らの高さのあるアタックに苦しみリードを奪われる。

日本はこのピンチに対し、途中出場の山本龍(23)や甲斐優斗(20)の起用で流れを変えようと試みるが、サーブミスなども響き、接戦の末に23―25で第4セットを落とした。

運命の最終第5セットは両者譲らぬ接戦となるも、相手に流れが傾きそうな局面でもキャプテンでエースの石川が強烈なスパイクやしぶとくつなぐ全員バレーで応戦。それでも最後の1点を奪われ連夜のフルセットの激闘の末、エジプトに敗戦となった。

今大会の男子日本代表はグループBに入り、世界ランキング2位のアメリカや、同8位のスロベニア、さらには同9位のセルビアと同組。パリオリンピック出場権獲得のためには、出場8カ国の総当たり戦で、2位以内に入ることが条件。

日本は次戦、中1日を挟んで3日にチュニジア(同18位)と対戦する。