スイスのアルプスの氷河に危機が訪れている。

1960年以降の30年間で失われた量に匹敵する規模の氷河が、2022年と2023年の2年間で消えたという。

たった2年で…急激に溶ける氷河

アルプスを覆う広大な氷河が、急激に溶けている。

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スイスの科学アカデミーによると、1960年以降の30年間で失われた量に匹敵する規模の氷河が、2022年と2023年の2年間で消えたという。
この2年間で約10%が減少した。

原因は、雪が少なく、夏が暑すぎたこと。

どれほどの勢いで氷河が失われたのか、それを示す映像が記録されていた。

突き立てられた目盛りが付いた棒。日を追うごとに氷はみるみる溶け、目盛りが下がっていく。

2カ月あまりで減った氷の量は、計測する男性の背丈に迫るほどだ。1.5mをゆうに超えている。

氷河が崩れ死者も

危機を迎えている、ヨーロッパの氷河。

2022年7月、イタリア北部のマルモラーダ山では氷河が崩れ、雪崩が発生し、11人が死亡している。

今回アルプスでは、最大で厚さ3mの氷が溶けた場所もあったという。
(「イット!」 9月29日放送より)

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