フジテレビ取材班から届いた、南極の氷が溶けていくメカニズムの解明に挑んだ映像。

海をゆっくりと進む観測船「しらせ」。

ここは昭和基地からおよそ20km離れた南極・ラングホブデ氷河と呼ばれる場所。

南極の氷が溶けるメカニズムの解明などを目的に、航行ルートの海底地形をデータ化する作業が実施された。

今回は天気など好条件が重なり、過去60年間の歴史で初めて氷河のすぐそばまで接近。

貴重なデータの採取に成功した。

国立極地研究所・藤井昌和さん「大変興奮している。これだけ氷河の前に進入して、データがとれるなんて思っていなかった」

観測隊によると、この場所の地形は谷のようになっていて、温かい海水が入り込むことで氷を溶かし、氷の崩落につながっている可能性があるという。

地球温暖化にも深く関わる南極の氷が溶けるメカニズムの解明に向け、さらなる研究が進められている。