化学肥料に依存する日本の農業を変えたいと考えた株式会社TOWINGの代表取締役・西田宏平さん。

「食糧生産がかなり化学肥料に依存していて、持続可能な形でないということを勉強し、これを解決しなくてはいけないと感じました。

農家さんも有機でやりたいけどなかなか上手に作れないという話もあり、いろいろな方との出会いで思いがどんどん膨らみました」

わずか1カ月で良質な土壌造り

化石燃料から作られる化学肥料の一部は、温室効果ガスとなって農地から排出されている。

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2020年、 西田さんは有機栽培に適した土壌を造るバイオ炭の研究開発を行う会社「TOWING」を愛知県刈谷市に設立した。

バイオ炭はもみ殻や家畜のフンを炭にして、その中に微生物を住まわせる。

これを土に混ぜ、野菜くずや落ち葉などの有機肥料を加えると、微生物がそれらを効率よく分解して栄養を作り、豊かな土ができる。

この高機能バイオ炭を使えば、これまで3~5年かかっていた農地の改良をわずか1カ月まで短縮することが可能。

化学肥料の使用を減らし、野菜くずなどのごみも燃やさずに済むのだ。

バイオ炭の利用者は「一番良かったのは即効性で、すぐにふかふかの土壌になりました」と話す。

西田さんは「土作りの速度を速めたり、質を高めることで、結果的に農家さんの収穫量が増えたり、作物の質が上がったりして、食べ物に困らない世界を作るところにロマンを感じます。

1000年後まで続く食糧生産システムを今のうちから作っていきたいです」と語った。

株式会社TOWING
https://towing.co.jp

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