9月7日、佐賀・白石町の住宅で火災が発生。実はこの火事、「ある虫」によって引き起こされた可能性があるというのです。
カメラが捉えた火元と見られる写真、そこには、無数の穴が…。
この記事の画像(17枚)「めざまし8」は火事に遭った男性に話を聞くことができました。
火事に遭った男性:
(火災の)原因がシロアリであるっていうふうには、最初は結びつかなかったですね。(消防には)非常に珍しいと言われました。
火災の原因となったのはシロアリか?
いったいどのようにして、シロアリが火災を引き起こすというのでしょうか?
火事に遭った男性によると、火災が起きたことを知らされたのは、母親からの「ある異変」を告げる電話でした。
火事に遭った男性:
家まで帰る途中に母親から電話があって「ブレーカーが入らない」だったんですよね。
その時に入れない方がいいよっていう話してた時に、もう壁から煙が出てるって言いはじめて…。
このとき、すでに燃え始めていたという玄関の壁。
火事に遭った男性:
最初ボヤぐらいだと思ったんですよ。「バケツに水入れて、ぶっかけといて」ぐらいで、急いで帰ってくるからみたいな話をしたんですけど、家に帰る時、もう明らかに自分ちの方向から、煙がもくもくと立ってるのが見えたので、これはちょっとただ事じゃないなと思って。
男性が撮影した写真には、高く灰色の煙が立ち上がっています。
家に到着した時には、2階まで火が上がっていたそうです。
消火後に撮影された家の内部の写真を見せてもらうと、2階部分は全て焼けたことで屋根が抜け落ち、1階に屋根の瓦が散らばっていました。
火元とみられているのは、玄関の照明の配線部分。
壁をはがしてみると、穴だらけで、木が焼け焦げ、配線がむき出しになっています。
火事に遭った男性:
木がスポンジ状になるぐらい、シロアリが巣を作って、それに沿う形で壁内の屋内配線が立ち上がっているような状態だったんですけど…溶けてる状態で、熱で。
シロアリによる被害と火災 どのような関係が?
穴だらけになってしまっている柱。シロアリ対策の専門業者に話を聞きました。
日本しろあり対策協会正会員 クラシオ株式会社代表:
柱に沿って配線をしてあるケーブルごとシロアリがかじってしまっていて、水気によって漏電をしてしまうケース、ブレーカー自体が古い分電盤自体が古いとかいうことになると、電流が流れ続けたがためにショートして火災に発展してしまうケース、というのは考えられなくはないかなと思います。
警察は、火災の原因の一つとしてシロアリ被害による可能性があると見ています。
火災によるけが人はいなかったものの、男性が収集していた総額100万円相当のプラモデルは無残な姿になってしまいました。
火事に遭った男性:
最初はやっぱ悲しくてですね。シロアリが原因だっていうところで、こういったケースがあったということを多くの人に知ってもらってですね。防災というか、予防につなげていただければと思って。
男性は、火災の詳細をSNSに投稿することで、シロアリによる漏電火災への注意を呼び掛けています。
(めざまし8 9月21日放送)