大分県別府市にある喫茶店「お家カフェpot.」。この喫茶店を1人で切り盛りするのは、ことし90歳を迎える男性。毎朝のルーティーンやお客さんとの笑顔あふれるやり取りを取材した。

マスターはことし90歳

健康のために始めた毎朝の散歩に、夏場には欠かすことのないラジオ体操、朝晩2回温泉に入るという東敬さん89歳。

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娘からプレゼントされた可愛いエプロンをつけて調理する東さんは、別府市にあるお家カフェpot.を一人で切り盛りする現役のマスター。

元気の秘訣は「やっぱり自分で自分の体を管理するということ。早寝早起きということ」と話す東さん。そんな東さんの周りには自然と人が集まってくる。

お客さんからは「ここに来たら、楽しい思いがする」「90歳の割には元気がいいよね」といった声が聞かれた。

1966年に別府に移住、店を始める

「原動力というのは戦争中に育ったということと、兄弟8人ということで貧乏してきたから、なんでも自分のことは自分でするということが第一」と話す東さんは、高知県宿毛市に鍛冶屋の長男として生まれた。25歳から兵庫県にある飲食店に住み込みで働く。

29歳の時に結婚。1966年に別府市に移住し、駅の商業施設で店を始める。

「100歳までは頑張るぞ」

2006年に現在の幸町に移転オープン。白を基調とした清潔感あふれる店内で、仲の良い作家さんたちの作った素敵な作品も売られている。

ことし5月には、12月に90歳を迎える東さんのお祝いの会も開かれた。

東さんは「1人でこういう仕事をしてても、皆さんから優しくしてもらうということは本当にありがたい。まだ100歳までは頑張るぞというような力を皆さんにもらった」と話す。

「美味しい。精魂込めて東さん作ってくれている」とお客さんが話す、朝のおすすめはサンドイッチ。からしバターを使うことで一味違うと人気だという。

今が一番いい、きょうが一番いい

「元気な間、健康な間はやっぱりぼちぼちでも皆さんと顔をあわせて、こうして和やかに話もできるし今が一番いい、きょうが一番いいという気持ちで頑張っている」と笑顔で話してくれた東さん。

ことし90歳を迎えるマスターの喫茶店。そこには笑顔あふれる素敵な空間があった。

(テレビ大分)

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