もはやお決まりの逆転劇でロッテが連勝を8に伸ばした。

同点で迎えた8回、打席にはロッテの4番・ブランドン・レアード(32)。
「回の先頭だったので、何とか塁に出ようという思いで打席に入った。2ストライクとられてから、しっかり自分の打撃ができてよかった」とオリックス増井浩俊(36)の決め球フォークボールを捉えた。打球は勝ち越しの5号ソロ。主砲が一打で終盤までもつれた接戦にけりをつけた。

センターへ高く上がった打球は入るか、入らないかギリギリの打球だった。フェンスオーバーを確認するまで「一生懸命走りながら、お願い、お願い、お願いと心の中で叫んだ。柵の部分にボールが当たって、嬉しかった」とレアード。この日も、お馴染みのスシパフォーマンスを披露した。
ヒーローインタビューでインタビュアーから「大将、きょうのネタは何だったのでしょうか?」と質問されると、「きょうは中トロ、中トロ大好き笑。一日も早くファンの皆さんの前でホームランを打ち、パフォーマンスをしたい。幕張すし大好き!中トロ、大好き!」と語った。

この日は初回に先発・美馬学(33)が3点を先制される苦しい展開に加え、オリックス先発は、背番号18を背負う若きエース山本由伸(21)。それでも、田村龍弘(26)ら下位打線が躍動し、昨季抑え込まれた山本から5点を奪って難敵を攻略した。

これでチームは2013年7月以来となる7年ぶりの8連勝。オリックスとの同一カード6連勝を決めた。

井口資仁監督(45)は「1週間、本当に選手たちが頑張ってくれたと思う。山本投手は本当にいい投手なので、その中で打線もつないでいってくれて、田村もいいところで打ってくれて追いついていけたのがよかった。レアードも本当にいいところで一発打ってくれた。こういう時につくづくありがたい。いい形でスタートできた」と同一カード6連戦を締めくくった。

28日の結果
ヤクルト0-12巨人 中日3-10広島 DeNA9-1阪神 
楽天4-6日本ハム 西武4-3ソフトバンク ロッテ6-5オリックス

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。