島根・飯南町は、子育て世帯支援のため毎月支給しているおむつなどの用品を自宅まで配達するサービスを、日本郵便と連携して8月10日から始めた。これまでは役場へ出向いて受け取る必要があったが、宅配サービスの導入で負担を減らし、子育て世帯を町全体で支える。

新サービスで子育て世帯の負担軽減へ

飯南町内の郵便局に山積みになったたくさんの箱の中には、赤ちゃん用のおむつとおしりふきが入っている。飯南町独自の子育て世帯の支援策の1つで、2020年4月から、2歳未満の子どもがいる世帯を対象に、毎月5,000円分の子育て用品を支給している。

支給された子育て用品
支給された子育て用品
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TSKさんいん中央テレビ・嶋村采音アナウンサー:
これまでは役場に取りに行かないといけなかったのですが、10日からは自宅に届きます

子育て世帯にとってはうれしい支援だが、これまでは、支給品を町役場の本庁舎か支所まで受け取りに行く必要があった。それが8月10日からは日本郵便と連携し、「ゆうパック」で自宅まで届けられるようになった。新しいサービスの導入を、町内の子育て世帯も「本当に助かります」と歓迎する。

4人の子育てをしている上谷さん:
(支給品を)受け取りに行っているときに、子どもがすごく泣いているのはちょっとかわいそうでした。わざわざ行く手間がなくなったので、持って来てもらえるのはありがたいですね

配達サービス導入の事業費は、約390万円。日本郵便が自治体と連携して子育て用品を届けるサービスを導入するのは、中国地方の5県で初めてだ。

飯南町住民課 こども未来推進室・二階堂了麻さん:
受け取りに来るのが大変、少し負担がかかるという話を聞いていた。郵送することで余った時間を子どもと触れ合う時間に使っていただきたい、そういう思いで郵送に切り替えた

これまで、受け取りのため30分かけて役場へ来ていた利用者もいたということで、このサービス拡充で、子育て世帯の負担軽減につながることが期待されている。

飯南町住民課 こども未来推進室・二階堂了麻さん:
行政だけが子育て支援策を展開していくのではなく、町の企業と連携して、子育て世帯を地域ぐるみで応援していく、そういった形になればいいと思います

飯南町は、独自の支援策を進化させ、より子育てしやすい環境を目指して、今後も取り組みを進めていく考えだ。

(TSKさんいん中央テレビ)

TSKさんいん中央テレビ
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