お盆の帰省や旅行などマイカー利用の機会が増えるシーズンを迎え、気になるのがガソリン価格だ。依然、高騰が続く中、少しでも節約をするにはどうすればいいのだろうか?対策を取材した。
ガソリン価格の高騰に対抗する“節約術”
8月9日の鳥取・大山町の「道の駅」。山陰道のインターチェンジ近くにあり、盆休みを控えたこの日、駐車場には県外ナンバーの車が目立った。
この記事の画像(9枚)東京から観光で訪れたというドライバーも、「ガソリン代が高いので、車での移動は距離を考えてしまう」と話した。
帰省に、観光にと、マイカー利用が増えるこの時期、気になるのはガソリン価格だ。
8月9日に発表されたレギュラーガソリン1リットルあたりの小売価格は、全国平均で12週連続値上がり、2008年8月以来の高値水準となった。山陰でも、依然、高値が続いている。
ドライバーからは「すごく高くなったと思う」、「高いけど、普段通り給油しないと」と嘆きの声。
スタンドの店員も「(客から)高いと言われる。満タン給油をやめたり、10リットルだけとか、1,000円分だけとかで給油される方もいる」と話し、困惑の表情を浮かべた。
一方、遠出を計画するドライバーからはこんな声も。
関西方面に向かうドライバー:
無料の山陰道を多用します。有料の米子道じゃなくて、山陰道で。有料区間じゃなくて、無料区間を使ってコストを抑えるよう意識している
国直轄で整備された高速道路の無料区間を通って、通行料を節約し、ガソリン価格の高騰に対抗しているという。鳥取・米子市から大阪へ行く場合、無料区間の山陰道・鳥取道を経由すれば、距離と所要時間は延びるものの、有料区間の米子道・中国道経由に比べて2,000円以上の節約になる。
ドライバーの“やさしい運転”も対抗策に
節約といえば、運転する時の一工夫が燃費を向上させ、燃料代の節約にもつながる。
JAF 島根支部・伊藤昇さん:
気を付けるのは発進時ですね。こちらが燃料を消費する割合が一番高いデータが出ているので、“ふんわりアクセル”を意識してほしい
ガソリン車の場合、燃料を最も消費するのが発進時。やさしい“ふんわりアクセル”を心掛けることで燃費が改善し、節約につながるという。さらに…。
JAF 島根支部・伊藤昇さん:
時速0kmから20kmにスピードを上げる際、5秒ぐらいかけて“ふんわり”アクセルを踏みながら加速してください。
無駄に加速、減速をせず、停車位置を見越して早めに加速を抑えるなど、アクセルワークを意識することも燃費向上のポイントになる。ガソリン価格の高騰が続く中、ドライバーの“やさしい運転”も有効な対抗策になりそうだ。
(TSKさんいん中央テレビ)