高知・宿毛市出身の元大相撲力士で、現在はタレントとして活躍する豊ノ島さん(40)が、高知市夏季大学で講演し、家族に支えられた相撲人生を語った。

相撲人生に欠かせない妻と娘の存在

豊ノ島さん:
ただいまご紹介にあずかりました豊ノ島です

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登壇したのは元大相撲の関脇で、現在は、タレントとして活躍する豊ノ島さん。「豊ノ島の相撲人生」をテーマに、大相撲入門から引退までを中心に語った。

講演後はサイン会が行われ、来場者と交流する場面もあった。「改まった講演は苦手!」という豊ノ島さん。

豊ノ島さん:
緊張しましたね。トークショーとか質疑応答とか永遠にしゃべれると思うけど、自分のことをしゃべるってなかなか難しくて

相撲人生を語る上で欠かせないのが家族の存在だ。妻の沙帆(すなほ)さんと小学生の長女・希歩さんの3人家族の豊ノ島さん。奥さまとのなれそめを尋ねた。

豊ノ島さん:
ロマンチストなんで、七夕の日に「願い事をかなえてくれ、お付き合いしてください」って言ったら、「7月場所の名古屋場所で二桁10勝以上して三賞取ったら付き合ってあげる」という、なかなか条件の高い女性でして。妻と出会ってそれから三役にも戻った。結婚に進んだのは引っ張り上げてくれる女性だったというのもある

豊ノ島さんは2016年にアキレス腱(けん)断裂の大けがを経験した。しかし2年半後には、幕下から十両への復活を遂げた。それを支えたのも家族だった。

豊ノ島さん:
けがして頑張ろうって決めて、そこでもう一度けがして番付が下がっていったときに、もう本当にやめようと思って当時の師匠のところにも「やめます」っていう話まで行った。娘が「やめないでくれ」って。「やめないでほしい」って。「相撲がんばって」という言葉があったので、娘にそんなに言われて、やめるわけにはいかないだろって、そういう気持ちになりました。やっぱり家族の支えがあったからだと思う

豊ノ島さんが思う「夢のかなえ方」

そんな豊ノ島さんに、「夢のかなえ方」について聞いてみると。

豊ノ島さん:
かなうっていう字が口に十(プラス)っていう字なんで、夢をかなえるためには、常にその夢を大きく、口に十(プラス)なことを言おうって決めてやってきた。「本場所の目標は?」って言われた時に、15戦全勝を目標にしてて、15番のうち負けていい取組なんか一番もない。15番全部勝つつもりで行くってことは、目標は15戦全勝なんです

最後に、今後の目標を聞いた。

豊ノ島さん:
相撲番組ってなかったりするんで、相撲の番組を持てたら相撲も盛り上がっていくし、そういうのをやりたいなと思ってます。高知にも恩返ししたい。高知県あたりで相撲番組、やらせてくれたらいいですよね。企画書欲しいですよ、ほんとに

(高知さんさんテレビ)

高知さんさんテレビ
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