7月14日から降り続いた記録的な大雨で、秋田県内では17日までに517棟の住宅が浸水などの被害を受けたことが分かっている。このうち6割以上が五城目町となっていて、町では車が浸水し、1人が亡くなった。内川川や馬場目川が氾濫し、被害は深刻だ。
川が再び氾濫…流域住民に被害

高橋朋弘記者:
2022年8月の大雨で大きな被害を受けた五城目町です。17日も雨が降り続いています。橋の水道管には、たくさんの流木が絡み付いています

今回の記録的な大雨で氾濫した、五城目町の内川川。
川にかかる「湯ノ又橋」の近くに住む沢田石敏男さん(81)の自宅は、床上まで水が入り込んだ。
雨が小康状態となった17日、家族や親戚が水に漬かった畳などを運び出した。2022年8月の大雨で内川川が氾濫した際も、沢田石さんは床上浸水の被害を受けた。

内川川の流域住民・沢田石敏男さん:
2022年8月の被害より、私の家では20cmくらい水量が多かった。家屋の中が水浸しになった

2022年8月は、町内の住宅の浸水被害は88棟だったが、今回は17日までに分かっているだけで331棟。すでに4倍近くになっている。

町によると、2022年の大雨で、湯ノ又橋と平行してかかる水道管が垂れ下がった。応急処置はしていたものの、工事は終わっていなかったという。

内川川の流域住民・沢田石敏男さん:
橋が大きな原因になっているのかなと思う。2回も水害になったので、内川川を管理する県もそれなりに調査して、なんとか良い方法を考えてくれることを願っている
流域の住民たちは、復旧作業に追われながら、不安な日々が続く。
(秋田テレビ)