ガソリン価格の高騰が止まらない。政府の補助金が終了する10月以降は、さらに高くなる可能性もある。専門家によると「なるべく早く」給油をすることが大事だという。

店も利用者も悩ませるガソリン価格の高騰

名古屋市中区にあるガソリンスタンドでは、利用客も店側も悩んでいた。

利用客A:
ここ最近ちょっと値上がりしていて、今までは満タン入れていたんですけど入れられず、高くなっているので

利用客B:
厳しいですね。年金者は特に厳しい

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ガソリン価格の高騰が止まらない。
レギュラーガソリンの小売価格は、全国平均で1リットルあたり173.3円になり、5月15日に調査した週以降、8週連続での値上がりで、約1年ぶりに173円を突破した。

取材したガソリンスタンドでも、1カ月で6円の値上げをした。レギュラーガソリンは平均より11円も安い162円で、収益ラインギリギリ。企業努力だ。

タカラ石油の所長:
少しでも安い価格で販売しようとしていますけど、現在で本当にギリギリの状態です。もう限界まで来ていますので、これ以上原油が上がったら、ますます上がる可能性が高いです

止まらない値上げは、今後さらに拡大するとみられている。

政府の補助金は9月末に終了の見通し

ガソリンの価格高騰を抑えるため、政府が石油元売り会社に支給していた補助金は、6月から段階的に減額されている。9月末で終了する見通しで、この後の値上げも待ったなしの状況だ。

補助金が既になかった場合は、レギュラーガソリンの価格はさらに高水準となり、7月10日時点で182.5円で、200円台も気になってくる。

ドライバーも、ガソリンの消費を抑えるように心がけているようだ。

利用客C:
ハイブリッドの車に乗り換えたりしながら。出かけるのを控えたりとか、電車とか普段は乗らないんですけど、そういうのも考えていかないといけないのかなと思いますね

利用客D:
高いなって、家計に響くなって。(エアコンを)かけたくないけどやっぱり暑いから、かけたり止めたりしちゃいます

どこまで上がる? 専門家「早めに満タンで安く」

今後のガソリンの価格はどこまで上がっていくのか…?

ニッセイ基礎研究所・経済研究部長:
原油と為替が、今と水準があまり変わらないとした場合の予想で、9月の終わり、もしくは10月くらいには180円台まで上がってくるのではないかと思います。実際の店頭価格が180円台とかになると過去最高の水準となるはずです。2週間後にはいくら、1カ月後にはいくらと上がるのは決まっているので、なるべく早めにガソリンを満タンにしておいた方が安い値段で入れられることはあるかと思います

(東海テレビ)

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