止まらない食品の値上げラッシュ…。7月も食品の値上げラッシュが続いている。7月は特にパンの値上げが多くなっているという。その要因には電気料金の値上げもあり、秋以降、値上げのペースはさらに加速する可能性も…。

7月の値上げは約3600品目に

食品の値上げラッシュ止まらない。

スーパーの客からは「値引き品を選んで買うとか生活防衛しているが個人にできることには限りがある」といった、ため息混じりの声が聞こえてくる。

民間の信用調査会社帝国データバンクによると、7月の値上げは約3600品目に上っている。

「企業努力だけでは今耐えられないところまで来ているので上げざるを得ない状況にはなっている」(コープ大分駅店 川越竜馬副店長)

コープ大分駅店 川越竜馬副店長
コープ大分駅店 川越竜馬副店長
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7月に値上げする品数が多いのがパン

家庭用の小麦粉や香辛料、さらには…。7月に値上げする品数が多いのが“パン”。多くのメーカーが食パンなどを値上げしている。

今月のパンの値上げは1578品目と全体の3分の1以上を占めている。フジパンは食パンを約7.7%。菓子パンは最大11%ほど値上げ。山崎製パンも食パンを平均7.6%値上げしている。

電気料金の値上げが最後の一押しに…

帝国データバンク大分支店 吉元栄治氏は、
「原材料価格であったり包装資材が上がってきていて、そこに電気料金の値上げというのが最後の一押しみたいな形になって値上げにつながっている現状」だと話す。

帝国データバンク大分支店 吉元栄治さん
帝国データバンク大分支店 吉元栄治さん

今のところ、政府の電気代などの負担軽減策が9月までとなっていて、秋以降、値上げのペースはさらに加速する可能性もあるという。

「今、踏ん張っている食品メーカーも、この電気料金を要因とした値上げというのに踏み切らざるを得ない局面も想定される」(帝国データバンク大分支店 吉元栄治氏)

値上げは10月に3万品目に達するか

帝国データバンクによると、値上げされる食品の品目数は10月には3万品目に達する見込みで、去年1年間の2万5768品目を早々に超えそうだ。一方で、1回の値上げにおける平均値上げ率はことし1月時点は16%だったのに対し、6月末時点では約14%と下がっている。

帝国データバンクの吉元氏は「各メーカーは去年、値上げ幅を大きくしたものの消費者の買い控えが発生したため購買動向を見ながら上げ幅を抑制している」と分析している。

(テレビ大分)

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