ロシア南部チェチェン共和国で、プーチン政権に批判的な反体制メディアの女性記者が襲われ、重傷を負った。
病院のベッドで横たわっている女性は、手に包帯を巻かれ、丸刈りで顔中に緑色の液体がかかっている。
ロシアの反体制メディア「ノーバヤ・ガゼータ」の女性記者が4日、人権活動家関連の裁判取材でチェチェン共和国に出張中、タクシーの中で襲われた。
女性記者は、タクシーに乗り込んで来た覆面姿の数人の男に両手を縛られ、頭に銃を突きつけられたうえ、殴るけるなどの暴行を加えられたという。
女性記者は、髪の毛をそられ、緑色の消毒液をかけられたほか、頭や手の指に重傷を負った。
ロシアの弁護士団体は「この攻撃に憤慨している。直ちに犯人を探し出し、事件を収束させることを要求する」との声明を出している。
(写真: Crew Against Torture)