日銀が、国債を保有する割合が53%を超え、過去最大となった。
政府の借金である国債の半分以上を日銀が保有する異例の事態が続いている。
日銀が発表した資金循環統計によると、今年3月末時点で日銀が保有する国債の残高は約576兆円と、発行残高全体の53.34%を占め過去最大となった。
金利が上がるのを抑えようと国債を大量に買い入れているためで、国債の半分以上を日銀が保有することで国の財政が借金に頼り、財政規律が緩くなっているとの懸念がさらに強まりそうだ。
一方、個人が保有する現金・預金や株式などの家計の金融資産の合計は、約2043兆円で過去最高を更新した。
2000兆円を超えるのは6期連続。
このうち、株式は226兆円で、前の年より2.7%増えた。
伸び率は、2022年12月末時点でのマイナスからプラスに転じていて、日銀は、株価の上昇が背景にあると分析している。
(フジテレビ経済部)