鳥取大学のキャンパス内の道路で20日朝、学生が乗った自転車2台が衝突し、女子学生が重体となる事故があった。自転車のヘルメット着用が4月から努力義務化となったが、2人がヘルメットを着用していたかは分かっていない。
こうした中、頭を守るだけではない、さらなる安心機能を搭載したヘルメットが登場した。
兵庫県尼崎市のユアーショップが9日から販売をはじめた自転車用ヘルメット「FOXWEAR V6」は動画を記録するドライブレコーダー機能を搭載している。
同社によるとドラレコ付きの自転車用ヘルメットを販売するのは日本初だという。
「FOXWEAR」は中国のメーカーで、ヘルメット前方にあるカメラは1280×720の解像度で動画を撮影し、TFカード(microSDカード32~128GB対応)に記録。パソコンなどで確認することができるという。
実際に撮影された動画を見ると、夜間でも人々の動きや店舗の看板が認識できる。
カメラの電源は充電式で、USB Type-Cケーブルで3時間チャージすると、7時間の録画が可能。
充電ケーブルと記録用メモリーカードの差し込み口や、録画スイッチは、カメラと近い場所にあり、シリコンラバーによって水やホコリから保護している。
またヘルメットの前方には明るさ30LM(白熱球で5w相当)のフロントライト。後部には3種類の発光パターンが選べるテールライトがついている。
対応する頭囲は54~63cmで重さは約365g。
ヘルメットの安全性に関してはヨーロッパの規格であるCE EN1078に準拠しており、取り外しできる保護パッドは洗濯も可能だという。
カラーはホワイトとマットブラックの2色展開で、希望小売価格は税抜き1万8000円。
編集部では以前、首に掛けるドラレコを紹介しているが、自転車用ヘルメットの着用が努力義務になった今、ドラレコ付きヘルメットの需要もあるだろう。
(参考記事:360度撮影の首に掛ける“ドライブレコーダー”が人気…自転車や歩行者に需要?担当者に聞いた)
そもそもどんな狙いからこの商品を扱うことにしたのか?発売後の反響は?
ユアーショップの担当者に聞いてみた。
不意の事故だけでなく風景の記録にも向いてます
――どうして、このヘルメットを取り扱うことにした?
自転車で不意の事故を記録するためと風景等の記録です。
――このヘルメットは、どんなユーザーに向いている?
自転車に乗られる方や、またスケートボードを使われている方にもオススメです。
――発売以降の評判は?
自転車で通勤や配達などをしている企業様からの問い合わせが増えています。
自転車でも事故に巻き込まれる可能性はあるので、運転時の状況を記録することは自衛のためにも必要になってくるかもしれない。安全運転が第一だが、選択肢の一つに加えてみてはいかがだろう。