自動車によるあおり運転や危険運転のニュースを見る機会が増えた現在。このような状況もあってか、自動車だけでなく、自転車やランニング、歩行中でもドライブレコーダーを使いたいと考えている人も多いかもしれない。

そして今、そんな思いを実現するアイテムが登場した。

出典:JBS(以下全て)
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それが、首にかけるドライブレコーダー「FITT360 PB」だ。

「FITT360 PB」は、U字型の本体を首に装着して撮影ボタンを押すことで、左右(前方)の先端と後方にある計3台のカメラで全方位の動画を記録するレコーダーだ。首にかけることで、自分の視覚に近い直感的な映像を撮影することができるという。

本体の重さは231gで、低解像度の動画であれば内蔵メモリに20時間の記録をすることが可能で、連続撮影時間は約3時間30分。容量がいっぱいになると、古いデータから上書きする仕組みになっている。

またマイクも内蔵しており、「事故の詳しい状況に加え、その後の暴言や暴行などのトラブルの証拠としても有効です」と説明。さらにAndroid(スマホ)と有線接続することで、撮影した画像や写真をSNSで共有することもできるということだ。

利用シーンは、自転車・キックボード・スクーターの他、徒歩や電車も想定し、日常的に使う事でトラブルや危険から守るとのことだ。

この「首にかけるドライブレコーダー」は現在、IoT製品の輸入・販売を行う株式会社JBSがクラウドファンディングサイトでプロジェクトを進行中で、支援を呼び掛けている。値段は通常販売価格が6万3800円(税込)だが、6月30日までのクラウドファンディングでは特別限定価格の4万6800円(税込)〜となる。

ちなみに同社は以前「FITT360」という、このドライブレコーダーとそっくりな形のVRカメラをクラウドファンディングで支援を呼びかけていたが、性能は全く異なる。

こちらはVR用カメラ
こちらはVR用カメラ

「FITT360」は、つなぎ目のない360度動画を記録するためにパワーを使うので、連続使用可能が短くなっているとのことだ。

こんな未来を感じさせる製品が間もなく世に出るとは驚きだが、そもそもパーソナルで使う“ドラレコ”を求める声はどのぐらいあるのだろうか?また、首にかけて撮影できるということは、盗撮に悪用される心配はないのだろうか? 担当者にいろいろ話を聞いてみた

ドラレコの需要は高いと思います

――自転車やバイクなど個人が使うドラレコ需要は増えている?

あおり運転が問題になり、またウーバーイーツの配達員の運転なども取りざたされるなどで需要は高いと感じております。


――デザインでこだわった部分は?

首にフィットする安定感とシンプルでお洒落なシルエットを心掛けてデザインしています。


――夜道などでの痴漢被害の様子は撮影できる?死角になったりはしないの?

仰る通り近づきますと死角もできますし、画像もぼけてしまうのが現状です。


――この製品が盗撮目的に使われないように、どのような対策をしているの?

録画スタート・ストップ時には音声が出ます。また撮影中は正面カメラの上部が赤く点灯します。

なおクラウドファンディングは、5月28日に10万円の目標金額で始まったが、9日17時30分現在で647万5580円の応援が集まっている。 サイトには、 「バイク乗りが待ってた一品」「帰宅時等の痴漢、ストーカー対策に」などのコメントが寄せられており、期待が高いこともわかる。

確かに、自転車やスクーターに乗っていてもトラブルに巻き込まれてしまうことがある。そのような時に、証拠となる映像がしっかり記録されていると、安心できるだろう。パーソナルに使えるドラレコが気になる方は検討していみてはいかがだろう。

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プライムオンライン編集部
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