県は「やまがた紅王」がカナダで品種登録されたと発表した。県が開発した農作物の品種が国外で品種登録されるのは初めてで、ブランドの保護につながる。

無断のブランド流出を防ぐ

やまがた紅王の品種登録は、苗木の国外への流出や無断での栽培などを防ぐため、県が2019年からアメリカや中国など6カ国に出願してきた。

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このうちカナダでは2023年1月16日付けで登録が完了し、5月に登録証が届いたという。県が開発した農作物の品種が国外で登録されたのは、これが初めてとなる。

サクランボの国外への流出をめぐっては、2005年県が開発した「紅秀峰」の苗木が無断でオーストラリアに持ち出され、県は現地の生産者2人を種苗法違反で刑事告訴している。

品種登録されれば、無断で栽培するなどした生産者は現地の法律で罰せられることになり、同様の事態の発生を抑える力になる。

県農業技術環境課・佐藤隆士課長:
無断で流出したり増殖・栽培されたりした場合には差し止めたりすることができる。日本に輸出している国や日本に近い国をターゲットにして、引き続き海外での品種登録に向けて取り組んでいきたい

また県は、やまがた紅王の商標について、国内のほか、中国・韓国・香港・台湾ですでに登録を済ませている。

(さくらんぼテレビ)

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