期待の山形県産・大玉サクランボ「やまがた紅王」は今、まさに本格デビューを迎えている。生産者は、霜被害があり、より貴重になった一粒一粒を丁寧に収穫していた。
実がなるまで苦労の絶えない日々
13日、やまがた紅王の収穫を始めたのは中山町の井上浩二さん。4年前に植えた10本の木には、大きくそして真っ赤に育ったやまがた紅王が実っていた。

井上浩二さん:
2022年も出荷したが、2023年は本格的な出荷ということで、できるだけみなさんに喜んでもらえたら

菅原清かアナウンサー:
きょうは500円玉も持ってきた。この大型新人(やまがた紅王)と実際に比べてみると、500円玉よりひと回りくらい大きい。本当に大きいです

この立派な実を実らせるまで、2023年は本当に苦労の絶えない日が続いた。本格デビューへのプレッシャーもある中、最も心配したのが春先の霜で、井上さんも対策したが、被害を防ぎ切れなかった。

井上浩二さん:
霜被害もあってだいぶなっていない。すべての木がこのくらいなってくれれば良かった

さらに、実を大きくするために慎重に進めた「摘果(てきか)」は、やまがた紅王の“生命線”だ。1つの実の成長を促すため、あえて周りの実を落とす作業で、どの程度すべきか試行錯誤した。

井上浩二さん:
摘果は一番大変だった。粒を3L~4Lにしないと「紅王」というブランドで出せない

苦労の末に実った貴重な一粒一粒を、井上さんは出荷基準に沿って丁寧にパック詰めしていた。

井上浩二さん:
他の品種と違うので、神経を使う

県によると、やまがた紅王の収穫は6月18日から23日にピークを迎える。
(さくらんぼテレビ)