帝国データバンクが、6月12~15日に1380社を対象に生成AI(人工知能)の活用状況について聞いたところ、「活用している」または「検討している」企業が61.1%にのぼることがわかった。
このうち、すでに業務で活用していると答えた企業は9.1%だった。
活用したことがある、または活用したい生成AIを尋ねたところ、「ChatGPT」が87.9%と9割近くを占めて他を大きく上回った。
一方で、活用を検討しているものの、現時点では活用イメージが湧かない企業も37.8%にのぼった。
こうした企業からは「業務とのつながりがイメージできない」「使用したいが、使い方がよくわからない。詳しい社員もいないのでしばらくは静観するしかない」といった声があったという。
また企業の規模別にみると、業務で活用している企業は「大企業」が13.1%、「中小企業」が8.5%、「小規模企業」が7.7%と、企業規模に比例して活用の割合が高まる結果となった。
帝国データバンクは生成AIの活用について、情報の正確性や誤った使い方による情報漏洩、権利関係の侵害といったリスクを指摘したうえで「さらなる機能の開発や適切なルール作りが進むにつれ、生産性向上や人手不足の解消に貢献していくことが期待される」としている。