インドネシアを公式訪問中の天皇皇后両陛下。6月19日は大変お忙しい一日となりました。

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日本時間19日正午ごろ、ジョコ大統領夫妻の招待を受け、ジャカルタ郊外のボゴール宮殿を訪問された両陛下。

大統領夫妻の案内を受ける両陛下
大統領夫妻の案内を受ける両陛下

この日の雅子さまは、光沢のあるシルクのスーツ姿。皇室ファッションに詳しい青木淳子氏は、この装いをこう見ます。

青木淳子氏:
スカート丈は、ふくらはぎよりも長い、いわば長めのミモレ丈でした。イスラム教の教義や、インドネシアの婦人たちの服装の傾向に合わせて、相手国への敬意を基本に、衣装を選択されていると思います。

国賓として 歓迎行事や、写真撮影、記帳などにのぞまれた両陛下。

お二人の姿を捉える取材カメラについて、フジテレビ皇室担当の橋本寿史解説委員は、日本との違いをこう話します。

橋本寿史解説委員:
海外取材ならではですが、距離感というのが非常に近くなっている。本当に素顔の両陛下に近づけますし、“国際親善ならでは”のお姿を拝見することができたと。

海外ならではの、カメラの近さ…。それは、普段とはまた違ったお二人の姿を見せてくれました。

宮殿にある水槽をご覧になった際、雅子さまがジョコ大統領に「大統領が餌をおやりになっているのですか?大統領ご自身が?」と英語で問いかけ、大統領が「そうです」と応えます。

さらに、ジョコ大統領からはこんな“サプライズ”も。
両陛下が乗り込んだゴルフカートのハンドルを、ジョコ大統領自身が握ったのです。

ゴルフカートに乗車される両陛下 運転席にはジョコ大統領が
ゴルフカートに乗車される両陛下 運転席にはジョコ大統領が

これは、宮殿の敷地内を案内したいという、ジョコ大統領のサプライズ。護衛の担当者は、自転車で併走することになりました。

大統領夫妻と両陛下のゴルフカートと、自転車で併走する護衛
大統領夫妻と両陛下のゴルフカートと、自転車で併走する護衛

陛下から「初めて乗って大変面白かったです」と伝えられたジョコ大統領は、「今までで一番緊張しました」と話されたそうです。

この後 訪れた植物園では、貴重なランをご鑑賞。

「ここの中では、何種類ぐらい?」と熱心に質問される雅子さま。200種類以上あるという、貴重な植物に感心されていました。

さらに、大統領夫人からジャワ島の伝統的な染め物「バティック」を勧められ、身にまとうお姿も。

貴重な体験に、思わず笑顔がこぼれる雅子さま。

その後、天皇陛下は予定になかったスピーチを行うこととなりました。

「大統領ご夫妻には、ただいまはこのように温かいおもてなしをいただき、またカートで植物園までご案内いただき、そしてまたランを細かくご案内いただきました。そのご厚意に対して、私たち2人から、心から御礼を申し上げたいと思います。テリマカシ(ありがとうございます)」

両陛下は20日、元日本兵も埋葬されているカリバタ英雄墓地に供花される予定です。

(めざまし8 6月20日放送より)