キラキラの着物にちょんまげ姿で踊るあの人が、なぜか今、若い世代に大人気。そこで今回の「ココ調」は、リリースから約20年、なぜ今「マツケンサンバ」が若い人たちに人気なのか調査する。

マツケンサンバカフェが若い世代に人気

1970年代から活躍し「上様」の愛称でも親しまれる松平健さんが、2004年にリリースして社会現象となった「マツケンサンバⅡ」。

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YouTube再生回数は1400万回超え。今、約20年の時を経て、若い世代を巻き込んだ第2次ブームが起こっている。

「テレビの横のディスプレーみたいなところに、にマツケンを飾っていて」
「TikTokでメッチャ見ます」

まずは今、予約がとれないほど人気の東京・渋谷パルコで開催されている期間限定コラボカフェ「ビバ~マツケンサンバⅡワールドカフェ~オレ!」を取材した。

お店に入るとたくさんのマツケンさん。店内は若いお客さんでいっぱいだ。たくさんの方が、たくさんの松平健さんに見守られながらカフェを楽しんでいる。

予約券は売り切れるほどの盛況ぶりで、若い人たちを中心に連日満員。

皆さんのお目当てを聞いた。

20代:
ピザの「サンバ ピザ サンバ(1650円)」。けっこうボリューミーでお腹いっぱいになりました。

20代:
1番松平さんがオススメって言っていたバーガー(マツケンサンバ!ーガー1760円)がホントにおいしくて。

一番人気のメニューが「ビバ!ティラミラーボール」1540円。
カフェのメニューになっても映えるキャラクター性が、若い世代の心を掴んでいるようだ。

限定グッズを買って推し活!

カフェに入店できないのに来たという人もいた。

40代:
せめてグッズだけでもと思って買いに来ました、大阪から。

20代:
抽選だったのでカフェには入れてないんです。グッズがかわいくて、いっぱい上様がいて

グッズだけでもと全国から大勢が来店。
購入した人に話を聞くと…、

購入した人:
マウスパッド(1320円)がオススメ。会社で上様を使ったらいつでも元気に仕事ができるかなと思って。でもその上に手を置くのははばかれるので、ちょっと使うの迷って開けられないかもしれない。

購入した人:
キャラクターにしてもポップで絵になってかわいい。

購入した人:
私きょう(カフェに来るのが)2回目で、1回目のときに買って着てきました。会えるかなと思って。

ーー自宅からこの格好で?

購入した人:
これで来ました。みんなに見られながら来ました。さすが上様だなと思いました。

お店に来ればかわいい限定グッズがたくさんあるため、推し活も盛り上がるそうだ。

さらにマツケンブームはTikTokにまで…。

 
 

2023年3月に配信スタートしたマツケンTikTokエフェクトは、人物にカメラを向けるだけで、人物が増えるようになっている。

@weare167cm
@weare167cm

SNSやスマホで楽しめるコンテンツが、若い世代を中心に拡散しているのだ。

若者のイメージは「かわいいおじさん」

そんなマツケンサンバ、リリース当時の社会現象を知らない若い人には、どのようなところが魅力的なのだろうか?

10代、20代に聞いた3位は、「耳に残る」。2位は「楽しい」、そして1位が…、

「何年たっても元気を与え続けているのがすごい」などと、21人が答えた「元気になる」だった。

さらにサンバの本場、ブラジルの人もにも話を聞くと、大絶賛。

ブラジル出身・パサドール 中島 カルロス アントニオさん:
お祭りというかパーティーみたいな、盛り上がる、自分が熱くなる、ブラジル(のサンバ)と同じくらい素晴らしいと思う。

ブラジル出身・パサドール セルジオ ケデスさん:
(サンバは)音が大きすぎるとか声が小さすぎるとか難しい。彼はすごく上手。


続いて、現在69歳の松平健さんのイメージを、年代別に調査した。
まず、50代・60代は、どうイメージしているのだろうか?

「時代劇スター、二枚目」「歌って踊って歌手もやってかっこいいです」「目力ですかね、かっこいい」などと、50代・60代は「かっこいい」。
端正な顔で昔から変わらずルックスがよいという声が一番多い結果に。

では、10代・20代に聞いた松平健さんのイメージは?

「かわいい」「かわいいおじさんだなって」「歌って踊れるコミカルなおじさん」などと、10代・20代から最も多くあがったのは、「かわいい」。

どんなところが「かわいい」と感じるのか聞くと…。

20代:
なんか踊っているときの跳ね具合がかわいい、いとおしいです。

30代・40代は「優しい」というイメージが一番多い結果となった。

マツケンサンバが今、ブームとなっていることに、ご本人はどう思っているのだろうか?

松平 健さん(69):
いや~私が驚いている次第で。なんでこんななっちゃったのかなっていう。


ご本人もただただビックリ。マツケンさんは、時代も世代も超えて愛されていた。


(「めざましテレビ」『ココ調』6月12日放送分より)