2023年本格デビューする大玉サクランボ「やまがた紅王(べにおう)」の出荷に向けた説明会が、6月8日、山形・天童市で開かれた。「大きさ」はもちろん「おいしさ」「ブランド力」を高めるために、丁寧に出荷作業するよう呼びかけられた。

"2L"以上の大きさが出荷の基準

県が開発した大玉サクランボ「やまがた紅王」は、早いところでは来週から収穫が始まり、6月18日から23日がピークと見込まれている。6月8日、天童市で開かれた説明会には、県やJAの担当者が参加した。

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紅王の特徴は何といっても2L(25mm)以上を出荷の基準とするその大きさで、2023年は本格デビューの大事な年。県の担当者は「おいしさの管理も徹底してほしい」と呼びかけた。

県の担当者:
色・食味・鮮度という品質を担保してもらうのが一番重要

色づきも「50%に満たない場合は生食用として出荷できない」など、厳しい基準が設けられている。さらに重要としたのは、丁寧にパックに詰めることで「ブランド力」を高めていくこと。

県の担当者:
このような形で1つ以上の隙間がないように。それぞれを少し押しぎみにするような感じで安定するように。見栄えにもこだわって調整するようにお願いします

参加者「最高の状態で届けたい」

収穫量は約20トンで、県内のサクランボ全体の0.15%と、まだまだ貴重なやまがた紅王。参加者は一粒一粒を最高の状態で消費者に届けたいと、出荷のポイントを念入りに確認していた。

参加者:
一生懸命農家が作っているので、それに応えられるように販売していきたい。デビューの年なので今年が基準となる。生産者の方にはしっかりした基準で出荷してもらい、それを消費者に届けたい

県園芸大国推進課・明石秀也さん:
やっと生産の体制も整ってきて、本格販売で全国のみなさんにお届けできる準備ができた。本物の「やまがた紅王」のおいしさを消費者の皆さんにぜひ味わってもらいたい

今後は、各JAが説明会を開くなどして、生産者に出荷の注意点を伝えていくという。

(さくらんぼテレビ)

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