アメリカのネット通販大手アマゾンと、その子会社が、情報を不適切に扱ったなどとして訴えられていた裁判で、合わせて43億円あまりを支払うことで和解したことが分かった。
アマゾンがAI音声アシスタント「アレクサ」で収集した子供の音声データについて、親から削除要請があったにもかかわらず、一部を保管していたなどとして訴えられていた裁判で、FTC=アメリカ連邦取引委員会は31日、アマゾン側が約35億円(=2500万ドル)を支払うことで和解したと発表した。
アマゾン側は、法律違反を否定するとしたものの「和解はこの問題を解決し、顧客のための技術革新に集中することができる」とコメントしている。
また、アマゾンの子会社「リング」の従業員が2017年、少なくとも81人の女性ユーザーの風呂場や寝室などに設置された防犯カメラに不正にアクセスし、数千もの映像を見るなどしていた問題で訴訟が起きていた。
この裁判についても、約8億円(=580万ドル)の支払いで和解したということだ。