山形市や天童市など3市1町で5月31日からタクシー運賃が値上げされた。値上げは15年半ぶりで、タクシー業界は燃料費の高騰と賃金確保の原資として理解を求めている。
運転手の待遇改善・賃金アップに課題
タクシー運賃が値上げされたのは、山形市をはじめ上山市・天童市・山辺町のタクシー会社16社と個人タクシーあわせて約500台。
この記事の画像(4枚)初乗り運賃は、小型車で1.5km700円だったが「小型と中型が普通車に統合」して1.2km630円となり、加算運賃が264メートルごと100円となる。乗車距離1.5kmの運賃を計算すると830円になり、これまでより130円高くなる。
利用者:
あしたからだと思っていたらきょうからだと言われた。ちょっと今までより高かった
利用者:
民間も頑張っていただかないと。タクシーがなくなると困るのでしょうがないと思う
値上げは2007年12月以来約15年半ぶりで、県のハイヤー協会は苦渋の選択に対し利用者の理解を求めている。
県ハイヤー協会・山家庸彰専務理事:
昨今の燃料費高騰など原価で人件費・燃料費が7割以上を占めていますが、高騰して経営を圧迫している。それを改善する必要がある
県内のタクシー会社で働く運転手はコロナ前まで1,650人いたが、現在は1,380人と2割近く減っている。
県ハイヤー協会・山家庸彰専務理事:
いかに運転手を確保するか。その上では待遇改善・賃金アップが欠かせない。運転手の賃金を上げる原資を確保するという意味でも、値上げは大きな理由の一つ。タクシー協会としても、地域の公共交通機関として持続的に皆さまから使っていただけるように取り組んでまいりたい。ぜひご理解をいただきたい
タクシー運賃の値上げはほかのエリアでも控えていて、6月15日から県内全域で10.10%の値上げが予定されている。
(さくらんぼテレビ)