電気料金の大幅な値上げが決まり、家庭への負担が増えることを心配している人も多いだろう。こうした中、山形県は5月25日から省エネにつながる新たなキャンペーンを始めた。

山形県は家庭から出るCO2の排出量は…

県が県民を対象に25日から始めたのは「やまがた省エネ家電買換えキャンペーン」。県内の協力店舗で新品の家電に買い換えてキャンペーンに応募すると、先着888人にサクランボや工芸品など、5,000円相当の県産品が選べるカタログギフトが贈られる。

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今回対象となるのは、県内で特に電気使用量が多いエアコン・冷蔵庫・電気給湯器のエコキュートの3つ。中でも商品の説明に表示されている「統一ラベル」の星が4つ以上の省エネ性能の高い商品が対象となる。

「統一ラベル」の星が4つ以上の家電が対象
「統一ラベル」の星が4つ以上の家電が対象

このキャンペーンには2つのねらいが…。

県環境企画課カーボンニュートラル GX戦略室・澤日和主事:
山形県は、家庭から出るCO2の排出量が全国的に見ても高くなっている。温室効果ガスの削減と最近のエネルギー価格の高騰による家計負担の軽減につながるので、それを目的として今回キャンペーンを企画した

山形県は「夏は暑く、冬は寒い」という気候から、エアコンや暖房器具の使用が多く、県のまとめでは2019年度の家庭でのCO2排出量が全国平均の1.3倍となっている。

では、最新の家電に買い替えることで、実際どれくらいの省エネ・節電につながるのか?

ヤマダデンキ テックランド天童店・林真也副店長:
エアコンでは2010年製のモデルに比べて、最新のモデルは年間電気消費量で約1万7,000円の節電効果があり、約3割から4割の電気量が抑えられると言われている

冷蔵庫も、同じく年間で3割から4割の電気量が抑えられ、5,000円から7,000円ほどの節電効果が期待できるそうだ。

ヤマダデンキ テックランド天童店・林真也副店長:
お買い得な商品に比べて省エネ率の高い商品は値段が張ってしまうが、10年以上使用する場合だと省エネ性の部分で大きく節電につながる

電気料金の大幅な値上げが控える中、このキャンペーンを機に最新家電に買い替えるのもいいかもしれない。キャンペーンには、ヤマダデンキやケーズデンキなど県内231の店舗が協力していて、8月31日までに購入の商品を対象に、9月8日まで応募を受け付けている。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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