江戸時代のソバの実から復活させた「天保そば」が、5月31日から山形市や上山市の13のそば店で提供される。また、提供を前に、山形市では試食会が開かれ、試食した人は「幻」と言われる貴重なそばの風味を楽しんでいた。

現代のそばにはない豊かな香りとコシ

「天保そば」は、1999年に福島県の旧家の屋根裏から見つかった江戸時代のソバの実を、県内の有志が発芽させ復活させたもので、「幻のそば」と呼ばれている。

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5月30日には山形市で、ソバの生産者・観光関係者など約50人を招き、試食会が開かれた。

リポート:
こちらが先ほど打ったばかりの「天保そば」です。この時点でそばのいい香りが漂ってきます

「天保そば」の特徴は強い香り。そして、当時のそばの食べごたえを再現するため、強めのコシに仕上げている。

試食した人たちは、「歯ごたえが一番違う」「香りがやっぱり違う」などと感想を述べながら、150年以上の時を経てよみがえったそばの風味を味わっていた。

幻の山形天保そば保存会・石沢俊幸会長:
まだ確立していない在来種になろうとしている「天保そば」の味は、現代のそばとはまた違った味わいがあるのでぜひ楽しんでいただけたら

(さくらんぼテレビ)

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