北朝鮮は日本に対し、事実上の弾道ミサイルを「5月31日以降発射する」と通告している。緊張が高まる中、予告期間中の6月6日、山形・高畠町でミサイルを想定した避難訓練が行われることになった。

予告期間中の訓練は全国唯一

政府は5月29日、「北朝鮮から『5月31日から6月11日までの間に“人工衛星”と称する事実上の弾道ミサイルを発射する』との通告があった」と発表した。

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政府は、日本の領域に落下する場合に備えて「破壊措置命令」を出すなど、緊張が高まっている。

30日に行われた県の会見
30日に行われた県の会見

県防災危機管理課・茅原秀弘課長補佐:
6月6日に高畠町で弾道ミサイルを想定した避難訓練。県内では3回目の実施になります

今回、高畠町で行われる住民避難訓練は元々予定してあったもので、北朝鮮の発射予告期間中の6月6日に実施される。

対象となるのは、高畠町立図書館の利用者や公立高畠病院の入院患者など、町民あわせて60人で、外国のミサイルが日本に向けて発射されたとの想定で行われる。

町は緊急メールや防災無線でミサイルの発射を伝え、町民や入院患者たちがいかに早く頑丈なコンクリート造りの建物に避難できるかや、避難する時間がない場合はその場で物陰に隠れるなど、一人ひとりがミサイルから身を守る行動がとれるかを確認する。

県防災危機管理課・茅原秀弘課長補佐:
弾道ミサイルが着弾するまでわずか数分と言われている。みなさんにはその場でできる避難行動をしてほしい。実際Jアラートが鳴った時にどうしたらいいか分からないとの声も聞くので、訓練を通して少しでも理解を深められれば

2023年度、こうしたミサイル避難訓練は全国36カ所で行われるが、北朝鮮の発射予告期間中の訓練は、高畠町が唯一となる。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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