元メジャーリーガー、松井秀喜さんのふるさと能美市。その能美市に、知る人ぞ知る「ご当地ギョーザ」があると言う。具は驚きの「緑色」だというのだが…。いったいどんな味がするのか?調べてみた。
具が緑色だけど…絶品!のご当地ギョーザ
一見、普通の餃子だが…
この記事の画像(28枚)餡は緑色だ。
石川県能美市にある創業48年の宝来軒(ほうらいけん)。連日、多くの客がギョーザ目当てに訪れると言う。
常連客の男性:
他のところにはない食感
常連客の女性:
中はね…ほとんどニラですね。ニンニクが入ってなくても、すごい美味しいです。
宝来軒2代目店主 宮脇隆さん:
いらっしゃーい!
店は2代目店主の宮脇隆(みやわき・たかし)さんと妻のさちよさんが二人三脚で切り盛りしている
竹内章アナウンサー:
それにしても、ご主人、お昼はすごいですね。お客さんが!ほとんどの人がギョーザを注文して。1日にどれぐらい、ギョーザの注文があるんですか?
宮脇さん:
ゴールデンウイークは100人前ぐらいでました。
竹内章アナウンサー:
仮に100人前とすると、1皿に12個乗っていると…1200個ですね。
竹内章アナウンサー:
本当に人気なんですね!。創業は?
宮脇さん:
親父の代からで…、1975年ぐらいだったんで、かれこれ50年ですね。
竹内アナ:
宮脇さんは、いつからお店に?
宮脇さん:
19歳です。親父に習って。
宮脇さん:
昔は1皿に15個あったみたいですが、12個だとラーメンと一緒に食べるとちょうどいい数かなと思ってね。でも、女性の場合は、残して持ち帰る方もいらっしゃるんです。ラーメンと餃子を注文して、餃子は半分食べて持ち帰る人もいらっしゃる。
竹内アナ:
お持ち帰りもできるんですか?
宮脇さん:
小さなパックがあるんでね。
皮から手作りの「ニラギョーザ」…ニンニクはなし
竹内アナ:
ギョーザの皮も全部手作りなんですか?
宮脇さん:
皮が「命」だと思っています。材料は小麦粉で、強力粉なんだけど中力粉に近いものかな。一回市販のものを使ったんですけど、ウチのと全然、違う。中身が一緒でも。やっぱり、皮から自分らでせんなんなと思って。
竹内アナ:
皮で味がそれだけ違うんですね
宮脇さん:
違いますね
竹内アナ:
中の具材は何ですか?
宮脇さん:
中身はニラ。ニラがメインで、ひき肉と、あと一つあるんですが、それは秘密で、あとは調味料です
竹内アナ:
ニンニクは入ってるんでしょ?
宮脇さん:
ニンニクは入ってないです。入れたら絶対、おいしいんですけど…女の人が嫌がるんで、昼間とかはね。
宮脇さんの妻 さちよさん:
小さい子には離乳食代わりに食べさせたりとかするんですよ。
竹内アナ:
そうか!ニラとひき肉で、細かく刻まれてるから…。本当に小さいお子さんから年配の方まで食べられる。
宮脇さん:
年配の歯のない人でも食べていく
竹内アナ:
優しいギョーザですね。
宝来軒では、ゴマ油をひいたフライパンに12個のギョーザを並べて焼く。多めの水で時間をかけて、蒸し焼きにするのが特徴だ。
じっくり焼くこと8分…。焼き目が付いたら完成だ!
宮脇さん:
まぁ、まぁ、いい感じでできましたね。
竹内アナ:
何も付けずに、いただきます!
竹内アナ:
モチモチ感ありますね
宮脇さん:
モチモチ感あるけど、皮は意外と薄めにしてあるんです。
竹内アナ:
ものすごくやさしい味というか。これなら確かに小さいお子さんも食べられるような味ですね。
さちよさん:
ウチは“ニラギョーザ”なんで…
宮脇さん:
他の店は“肉ギョーザ”だから、肉とニンニクでガン!と来るからね。
竹内アナ:
いま、ご主人は56歳?まだまだ若くて
宮脇さん:
いや、どうかな。結構しんどいね。でも、頑張らないとね。借金もあるし。
竹内アナ:
お店建てたときの借金あるの?
宮脇さん:
あります!なかったら、もう辞めてます。はははは
竹内アナ:
予定では、あと何年ぐらいで返せるんですか?
宮脇さん:
死ぬまでやね。はははは。
ニラたっぷりの優しいご当地ギョーザは800円。是非一度、ご賞味あれ!
(石川テレビ)