卓球の国内最高峰であるTリーグに石川県から新たに参入するチームがある。その名も「金沢ポート」。一体どんなチームなのか取材した。

故郷が生んだスター“マツケン”が石川に帰ってきた

新チーム「金沢ポート」の名前には、石川の海の玄関口である金沢港をイメージし、地域の人たちや卓球ファンと心のこもった交流ができるようにとの願いが込められている。その願いを叶える第一歩として金沢ポートの西東輝監督は、ホームゲームが開催される小松市で協力を求めた。

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金沢ポート 西東輝監督:
日本一という成績を取ることと、観客動員数ナンバーワンを目指している。

世界トップクラスの試合が石川で見られるとマツケン父も期待を寄せる

金沢ポートは、張本智和選手や早田ひな選手など世界トップクラスの選手が参加するTリーグに2023年のシーズンから参戦する。チームは現在4選手(6月1日時点)と契約を結んでいて、看板選手は過去に世界ランク9位まで上り詰めた石川の“マツケン”こと石川県七尾市出身の松平健太(32)だ。

松平健太選手
松平健太選手

七尾市内でスポーツ店を営む父の清志さんも息子の地元凱旋に期待を寄せている。

松平選手の父 松平清志さん:
中1で県外に出て帰ってくる機会が少ない。地元に来れば少しでも会える機会が増えるかなと喜んでいます。地元で試合の機会も増えるんで、たまには見に行こうかなと思っています。

かつてマツケンが汗を流したスポーツ店横にある練習場を訪ねた。

秋末械人アナウンサー:
幼い頃の健太選手はここで練習をしていたんですね。
松平選手の父 清志さん:
一応していました。あんまり練習が好きな子じゃなかったんですけど。
秋末アナ:
そうなんですか?
清志さん:
あれは一番サボるタイプで、小学校の帰りはなるべくゆっくり歩いて遅く帰ってくるとか。もう一番練習が嫌いなタイプの子。

「金沢ポートで選手生活を終える覚悟」地元石川で有終の美を

練習嫌いでもセンスはピカイチだった少年時代のマツケン。中学からは県外の強豪校に進み実力をつけていった。

清志さん:
Tリーグは全部強いチームなので、そこで活躍して勝ってまた盛り上げてほしいです。

松平選手は今回の移籍について「金沢ポートで選手生活を終える覚悟でいる」とコメントした。

Tリーグは7月に開幕し、8月には金沢市総合体育館と小松総合体育館でホームゲームが行われる予定だ。

(石川テレビ)

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