今人気急上昇中のスポーツ「モルック」。2023年5月27日と28日には国内だけでなく海外のチームも参加する大会が石川県金沢市で開かれた。一体どんな競技なのか取材した。

木の棒を投げて木のピンを倒すシンプルなスポーツ「モルック」

5月5日に石川県金沢市で開かれたのは、モルックの体験会。そもそもモルックとは選手が投げる木の棒のこと。このモルックを投げて1から12までの数字が書かれたスキットルという木製のピンを倒していく。

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参加した子供:
なかなか倒れないところと、倒れた時が嬉しくて面白かった。
参加した女性:
ばらけるのを狙うときが面白かった。小さい子から大人まで一緒に楽しめた。

モルックのルーツは北欧のフィンランド。国内の競技人口は約1万人で世界全体では約10万人だ。15カ国が参加する世界大会も開かれ、2024年には北海道での開催が決まっている。年齢や性別を問わず誰でも手軽に楽しめるとあって人気急上昇中のスポーツだ。

ルールは簡単。木の棒モルックを1投ずつ交互に投げ合いスキットルが1本だけ倒れた場合は、倒れたスキットルに書かれた数字が得点となる。

一方、スキットルが複数倒れた場合は倒れた本数が得点となる。

先に50点ぴったりになったチームが勝利し、もし50点を超えた場合は得点が25点に戻り再び50点を目指す。

後輩アナウンサーが初モルックで下剋上に挑む

そこで、石川テレビでイット!のキャスターを務める2人が、実際にモルックを体験してみた。

向山侑希アナウンサー:
きょうは向山VS稲垣アナで対決します!
稲垣真一アナウンサー:
頑張りましょう!今回は特別ルールで先に30点ぴったりになった方が勝ちです。(※30点を超えた場合は15点に戻ることとする)

稲垣アナの1投目:
どうどうどう!?

向山アナ:
1、2、3、稲垣さんは6本倒したので6点獲得!私の1投目は4本倒れたので4点獲得です。倒れたスキットルは倒れた場所で起こします。

その後も交互に投げ合い得点は28対29。あと2点で勝利となる稲垣アナ、勝負がかかった9投目。

稲垣アナの9投目:
なんでぇ!ちょっとなんなん!このゲーム!?

倒れたのは8と書かれた1本のみ。つまり…。

稲垣アナ:
1本倒したから28から29になるってこと?
向山アナ:
違います。1本倒れたら倒れた棒に書いてある数字が加算されるので、稲垣さんは8を倒したから28+8で36点です!
稲垣アナ:
30点超えたら?
向山アナ:
15点に戻ります。
稲垣アナ:
なんだよもぉー!

ここまで順調にきた稲垣アナだが15点に転落。

勝利のチャンスが巡ってきたのは向山アナ。1と書かれたスキットルを倒せば30点ぴったりで下剋上実現だ。

向山アナの9投目:
いえーい!倒しましたよ1番。
稲垣アナ:
なんやそれー。
向山アナ:
見ました?華麗にトンて決めたの。楽しすぎる、そして奥が深い!

老いも若きも楽しめるのがモルック最大の魅力

近年の人気について日本にモルックを広めた日本モルック協会の八ツ賀秀一代表理事に聞いた。

八ツ賀代表理事:
びっくりするくらい普及が進んでいて感慨深いと同時にとても嬉しい。子供や大人、シニア、障害者、性別などに関わらずみんなで笑顔になれるコミュニケーションスポーツだと知ってもらえれば。

最近は、いろいろなイベントに合わせて体験会も開かれているモルック。皆さんも一度、体験してみてはいかがだろうか?

(石川テレビ)

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