帝国データバンクによると、エネルギー価格の上昇に伴い、2022年度の電気料金などの光熱費が前年度より増加した企業が81%に上ったことがわかった。
今年4月までに22年度の決算が判明した企業で、前年度の業績と比較可能な約3万8000社の光熱費を調査した。
増加幅をみると、プラス20%未満が44.3%と最も多い一方で、前年度から倍増した企業も4.6%あった。1社あたりの光熱費の増加額は、平均で47.8万円に上った。
また、業種別では、店内照明など消費電力が多いコンビニエンスストアや食品スーパーなどの「小売業」が1社あたり平均で年間約186万円増加し全業種の中で最大だった。
帝国データバンクは、「この夏以降、さらなる負担増を迫られ、収益環境が一層厳しくなる企業が増加する可能性がある」と指摘している。