ウクライナのゼレンスキー大統領がゲスト参加したG7広島サミットでは、「世界の平和と安定」が確認された。山形大学で研究活動を行うウクライナ人男性は、サミットの成果を踏まえ、「今年中に戦争が終結してほしい」と期待感を示した。

「大統領が広島から発信したことに意味」

山形大学工学部で研究活動を行う、ウクライナ人研究者のオレグ・ディミトリエフさんは、G7サミットについて次のように感想を述べた。

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オレグ・ディミトリエフさん:
ウクライナの大統領がこうした大きな場に出席すること自体、ロシアによる侵攻が始まって以来なかったことで重要なこと。驚いたのは、大統領が大きな歓迎を持って迎えられたこと

オレグさんはウクライナの研究所で上席研究員を務めていて、外国人研究者を招く文部科学省の外郭団体の事業により、2022年12月に来日した。ロシアによる侵攻が始まった当時は首都キーウに住んでいて、惨状を目の当たりにした。

今回、大統領自らが世界平和への願いを被爆地広島から発信したことに大きな意味があるとオレグさんは言う。

オレグ・ディミトリエフさん:
「人類はまだ過去から十分に学んでいない」と指摘した。このことが印象的だ

「今回の動きが終結につながるはず」

「世界の平和と安定」をテーマにしたサミットでは、G7各国とウクライナとの結束が示され、支援の継続が確認された。

オレグさんはロシアの軍事行動が直ちに止まるとは考えにくいとしつつも、今回の動きが戦争の終結につながると信じている。

オレグ・ディミトリエフさん:
今回、世界が平和の実現に向けて団結を示した。今年中に戦争が終結することを期待する

オレグさんは5月いっぱいで山形での研究を終え、その後はスウェーデンに渡る。以前のように母国で研究活動に打ち込める日が一刻も早く訪れることを願っていた。

(さくらんぼテレビ)

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