岩手・盛岡市は、アメリカのニューヨークタイムズ紙で「今年行くべき52カ所」のひとつに選ばれ、ゴールデンウィークにも多くの観光客が訪れた。そこで、盛岡市出身の細田啓信アナウンサーが街を散策し、市内を一望できる山に登った。
盛岡の市街地から岩山へ出発!
ニューヨークタイムズ紙の記事で、盛岡市は「山々に囲まれた街」と紹介されている。

細田啓信アナウンサー:
盛岡生まれ・盛岡育ちの私にとって、地元が世界の人から愛されるのはうれしいことです。盛岡の魅力を再発見するために、あのおなじみの山に登ってみます

盛岡市の東にある標高340メートルの岩山。車で登ったことがある人は多いと思うが、今回は市街地から歩いて登る。

自然豊かな盛岡城跡公園から歩き始める。

すぐそばを流れる中津川を渡ると見えてくるのが、明治時代に建てられた「岩手銀行赤レンガ館」だ。東京駅と設計した人が同じだけあって似ている。
細田啓信アナウンサー:
この前のGWには写真を撮っている人がたくさんいて、改めて地元の宝だなと思いました

わんこそばでおなじみの東家。細田アナウンサーにも思い出があるようだ。
細田啓信アナウンサー:
子供の頃は、子供会のレクリエーションでよく行っていました。120杯食べて木の札をいただきました

紺屋町を東へ歩くと、風情ある街並みを楽しめる。
細田啓信アナウンサー:
こちらは駄菓子屋さんですかね

創業130年の老舗和菓子店・関口屋菓子舗に寄り道する。
細田啓信アナウンサー:
これから岩山に登って上で何か食べたいと思うんですが、おすすめの商品は何ですか?

関口屋菓子舗・関口真由美さん:
山に登る人は「味噌ぱん」や「はっか糖」をお持ちになります
販売されている盛岡駄菓子は、寒い土地での保存食として作られたのが始まりだという。

10種類入っているお楽しみ袋を購入した。

学問の神様・菅原道真公が祀られている盛岡天満宮。細田アナウンサーはこの場所に、ことあるごとに訪れているという。
細田啓信アナウンサー:
高校受験・大学受験・アナウンサー試験とお世話になりました。盛岡天満宮に来たらぜひ見てもらいたいものがこま犬です。なんとも言えないかわいらしい表情です

よくここを散歩していたという石川啄木は、小説で「実に親しむべき愛嬌(あいきょう)のある顔だ」と書いている。

細田啓信アナウンサー:
街を抜けて国道4号線をまたぐ橋に来ました。だんだんと周囲も緑があふれてきて雰囲気が違ってきました
登山口から山頂へ
盛岡城跡公園から1時間ほどで、岩山の登山口に到着。

細田啓信アナウンサー:
さっきまで住宅街でしたが、すぐ深い緑に包まれてきました
色鮮やかな緑や、かれんな花に癒される。

登山口から20分ほど登ると、巨大な岩が現れる。この岩が「岩山」の名前の由来になったという。
岩の上では、雄大な景色と石川啄木の歌碑が迎えてくれる。

「ふるさとの、山に向ひて、言ふことなし ふるさとの山は、ありがたきかな」
約100メートルの散策路「啄木詩の道」には、啄木の短歌10首の歌碑が並んでいる。

登山口から30分ほどで岩山の山頂に到着。
細田啓信アナウンサー:
着きました。海抜340.5メートル。岩山登り切りました
改めて感じた盛岡の魅力
すぐそばにある展望台からの景色は…。

細田啓信アナウンサー:
気持ちいい、最高。天気も良く、素晴らしい眺めです。やはり自分の足で登っただけあって、いつも見る景色とは違う気がします。盛岡城跡公園も見えますね。この距離を歩いてきたと思うと実感がわきます。岩山からの景色、“ありがたきかな”と思います

ここで山頂でのお楽しみ、関口屋菓子舗の盛岡駄菓子を細田アナウンサーがパクリ。「素朴な味がしみますね」と至福の表情を見せた。味噌ぱんや、きな粉を練りこんだ“たんきり”など手作りの味だ。

細田啓信アナウンサー:
車ではなく実際に歩いてみると素敵なお店に出会えたり、岩山の自然に直接触れることができました。地元・盛岡の魅力を改めて感じることができました。岩山を歩いて登ってみる。おすすめです!
登山は標高の高い低いにかかわらず地図や装備の準備が必要だ。油断することなく、万が一への備えを整えておくことが大切だ。
(岩手めんこいテレビ)