日頃の感謝の気持ちを込めて、5月14日の「母の日」にプレゼントを贈った人もいることだろう。今、6歳の娘のユーモア抜群の贈り物がInstagramで話題となっている。
5人きょうだいの母親であるゆかさん(@yukaaa.o31)が、6歳の三女から受け取ったのは、2枚の手紙と5枚の券。
三女が机で何かを書いているのを見かけたゆかさんが「何書いているの?」と聞いたところ、「ママにあげる!」と渡してくれたのだそう。
ままえ おそおじたいへんでしょ
まま すきな まよねえずわ なんですか?
訳)ママへ お掃除大変でしょ
ママ 好きなマヨネーズはなんですか?
1枚目の手紙を見ると、そこには「お掃除大変でしょ」と母親を気遣う優しい言葉が書いてある。そして、続けて書かれていたのは、「好きなマヨネーズはなんですか?」という質問。
話が急に切り替わり、思わず「え?」となってしまいそうだが、ゆかさんは「マヨラー(三女)にとっては当然の質問」と冷静に突っ込んでいる。
ままえ いつもありがとう
まどぐちへどうぞ
訳)ママへ いつもありがとう
窓口へどうぞ
もう1枚は、花柄がかわいらしい紙に「ママへ いつもありがとう」と感謝の気持ちが書いてある。赤いハートがいくつも描かれていて愛情もたっぷり込められているのが分かる。
しかし、この手紙にも続きがあり、なぜか「窓口へどうぞ」と書かれていたのだ。
そして、一緒に受け取ったのが手作りの5枚の券。
「肩たたき券」の書き間違いと思われるが、だいぶ意味が変わってくる「かたきけん」に、うどんが好きだという三女に、なぜかゆかさんがうどんをゆでてあげる「うどんゆでけん」。
強制的に三女の歌を聞かされる「うたきくけん」。おばあちゃんの畑をもらえる「はたけけん」。そして、ママが長生きできるようにとの願いを込めた「しなないけん」。
種類がたくさんでユーモアたっぷり、少し変わった贈り物だが、母親への感謝と愛情がたくさん込められているのが伝わってくる。
三女のプレゼントに対するゆかさんの突っ込みも面白く、Instagramでも「笑いすぎてお腹が痛いです!!」といった爆笑の声のほか、「無限大の発想、素晴らしい」「最高なプレゼントや〜」といった称賛の声などが多く寄せられている。
手作りの券をもらうのは初めて
ユーモア抜群で面白い贈り物だが、使いどころが難しそうだ。母の日から1週間が経ったが使った券はあるのだろうか?そして、三女以外の他のきょうだいからは何かもらったのだろうか?
気になる点を、ゆかさんに聞いてみた。
ーー渡してきたときの三女の様子はどうだった?
ちょっと照れながら「ママにあげるよー」と言って渡してくれました。
ーー受け取った感想を教えて。
率直に嬉しかったです。子供が5人いますが、母の日に手作りの券をもらうのは初めてだったので。でも、笑っちゃいました。
ーー特にうれしいと思った券は何?
1番は「しなないけん」が嬉しかったですね。私に長生きしてほしいのと、ずっと一緒にいたい三女の気持ちが伝わって来ました。
ーー使った券はある?
もったいなくて使えないので、実印とか貴重品を入れる(クローゼットの)タンスに死ぬまでしまっておこうと思います。
ちなみに、2枚目の手紙にあった「窓口へどうぞ」という案内は、三女が病院へ行った際に受付の人から言われたのが印象的だったようで、手紙に書いてみたのだそう。
今までで1番印象的な母の日に
ーー三女はどういった子なの?
普段はとても活発で好奇心旺盛な子です。スポーツが好きで、小1ですが姉2人に続き、ソフト部に入りました。
ロケラン(おもちゃのロケットランチャー)が昔から愛用していて好きなんですが、女の子らしいメイクやファッション、お絵描きも好きで、とにかく色んなことに興味がある子です。
ーー他のきょうだいからは母の日の贈り物は何かもらった?
次男(4歳)は幼稚園で母の顔を描いてきてくれて、帰って来た時に「あげるー」と言ってくれました。
姉2人(10歳と8歳)は手伝いをしてくれました。夕飯のお皿を洗ってもらいました!あと米を研いでもらいました。2人とも家事に興味があって、普段から結構お手伝いはしてくれていますが、母の日のお手伝いは特別嬉しかったです。
ーーいままでの母の日で印象的だったことは何かある?
今まで、特に母の日を盛大にお祝いする家庭ではなかったので、今回が1番印象的でした。
ちなみに、いつも通り過ごしていたという長男(12歳)。ゆかさんの方から「母の日なんだけどなー!」と催促したところ「おめでとう」と言ってくれたという。
ユニークな内容だけでなく、“初めて”の手作り券ということもあり、2023年の母の日は忘れられない思い出になったようだ。
ゆかさんに来年の母の日について聞いたところ、「来年も高価なものはいらないので、お手紙や手作りのものがもらえたら嬉しいと思います」と話していた。