物価高が続く中、今、格安ヘアサロンが女性の人気を集めている。取材すると、安さだけではない魅力が見えてきた。

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カットとスタイリングで「2400円」 気軽さと便利さが魅力

神奈川・横浜市にある美容室「FaSS 横浜ビブレ店」。

美容師:
きょうはどれくらい切りますか?

客:
結べるくらいにしたいな。

16分ほどでカット終了
16分ほどでカット終了

一見、普通のヘアサロンのようだが、訪れた女性客をみていると、カットし始めてから16分ほどでカットが終わった。ここは、安くて早い格安ヘアサロンだ。

客:
ちょっとの時間なのに、こんなにイメージ変わってうれしいです。

格安ヘアサロンのイメージを一新した店内
格安ヘアサロンのイメージを一新した店内

この店を手がけたのは、1000円カットでおなじみのQBハウスの運営会社。これまで男性が多く訪れていた格安ヘアサロンのイメージを一新し、おしゃれな店内になっている。

料金は、カットとスタイリングのみで2400円。今では来店する客の半分は女性だという。

以前は、ヘアカットに6000円ほどをかけていたという20代の女性は「出費が抑えられてありがたい」と話す。

来店客(20代):
出費が抑えられて、個人的にはすごくありがたいです。余ったお金で、いつもだったら行かない飲食店に気軽に行けるかなと思います。

来店客(30代):
安くて助かってます。カラーやらなくていいけど、カットだけとなると気軽に使える。

急激な物価高の今、美容室代を少しでも浮かせるため、毛先を整えたり毛量を調節するなど“メンテナンスカット”として格安ヘアサロンを利用する客が多いという。

さらに、女性たちが求めているのは、安さだけではない。

来店客(20代):
病院の合間に来られたり、このあとご飯だったりするけど、髪の毛をきれいにして友だちと遊びに行く。

およそ20分という短時間でカットを仕上げてくれることから、時間を効率的に使いたい女性から特に人気が高いという。

キュービーネット株式会社 FaSS担当・松本一朗さん:
予約なしで急に来たいと思っても来られますし、そういった気軽さと便利さというのが受けているんだと思います。

スーパーより安い?ドラッグストア

こうしたお金と時間の節約の味方となっている場所は他にもある。それは、ドラッグストアだ。

ドラッグストアの店内には野菜も並ぶ
ドラッグストアの店内には野菜も並ぶ

東京都内のドラッグストアの店内には、広く食品の売り場が設けられていて、なかには野菜や卵、さらにはお肉なども売られている。

医薬品などで利益が見込めるドラッグストアでは、その分、食品などを低価格で提供できるため、スーパーより安いことも珍しくない。

40代女性:
スーパーと比べて、ドラッグストアの方が安いかなという時もあります。スイーツとかは安いかなと思っています。

30代女性:
冷凍食品もあるので、価格を見て買っています。

店長に売れ筋の商品を教えてもらった。

ウエルシア薬局 江東平野店・大縄店長:
牛乳はやはり売れておりまして、当店では種類が豊富にそろえられているので、価格の安いものが特に売れています。

しかも、ドラッグストアで薬や日用品とともに食品も買えば、時間の節約になるというメリットもある。

物価高時代の節約防衛術に、注目が集まっている。

(「イット!」5月12日放送)