経団連は5月10日、韓国の経済団体である全経連と共同事業に取り組むために創設した「未来パートナーシップ基金」を使って、若者の交流促進やサプライチェーン強化に向けた共同研究を行う事で合意した。基金には、経団連と全経連がそれぞれ日本円で1億円ずつ拠出する。
経団連の十倉会長と全経連の金会長代行は都内で会見し、両者が運営委員会の共同委員長に就任することも発表した。
具体的には、若手人材の交流を深めるための両国の大学間の連携推進や、半導体のサプライチェーン強化など、産業協力に向けた共同研究を進めていくことなどで合意したという。
十倉会長は「日韓がともに発展していくため、未来志向に向かって双方向的な観点価値、産業協力をすすめていくことが重要」と述べた。一方全経連の金会長代行は、「過去と違った問題解決のパートナーとして、未来に進んでいくことが出来るよう、経団連と全経連は先頭に立つ」と意欲を示した。
また7月には韓国・ソウルで「日韓産業協力フォーラム」を開催し、半導体や脱炭素への取り組みなど経済協力をめぐり議論を深めるとしている。
(フジテレビ経済部)