2022年9月に即位したイギリスのチャールズ国王の戴冠式が6日に行われた。1000年の伝統を重んじる70年ぶりの戴冠式には、およそ2200人が参列したほか、多くの国民も国王夫妻を祝福した。

小雨が降る中、バッキンガム宮殿を出発したチャールズ国王とカミラ王妃。戴冠式が行われるウェストミンスター寺院までの沿道には多くの人が集まっていた。

国王夫妻に続き、ウィリアム皇太子夫妻らも寺院の中に入り、日本時間6日午後7時、戴冠式が始まった。

ウィリアム皇太子夫妻の長男・ジョージ王子は、国王が着用するローブを運ぶ役を務めた。

およそ3時間にわたり行われた厳かな儀式。国王は、統治を誓う「宣誓」などを行った後、大主教から宝石がちりばめられた王冠が授けられた。

大主教:
王に神のご加護を


王冠を授けられた国王の前では、ウィリアム皇太子が忠誠を誓うなどし、カミラ王妃にもダイヤモンドがあしらわれた冠が授けられた。


戴冠式には、秋篠宮ご夫妻やイギリス王室を離脱したヘンリー王子も参列した。

国内外の要人らおよそ2200人に見守られ、国王夫妻はこの後、金色の馬車でバッキンガム宮殿へと戻った。

宮殿の前には数千人が集まり、バルコニーに国王夫妻らが登場すると大きな歓声が上がった。響きわたる祝福の声に、国王は笑顔で手を振って応えた。

無事、戴冠式を終えたチャールズ国王夫妻。これから新しいイギリス王室をどのように導くのか注目される。
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