アメリカのトランプ大統領はシリアに対する制裁を解除する大統領令に署名しました。
対シリア政策の大きな転換で、アサド政権崩壊後、経済的に苦境にある暫定政権を支援し、関係改善につなげる狙いがあります。
レビット報道官:
これはシリアの安定と平和への道を促進し支援するための取り組みだ。
トランプ大統領は先月30日大統領令で「アメリカはシリアが安定し、統一され自国や隣国と平和を保つことを支援する決意だ」と表明しました。
その上で制裁の根拠となっている複数の大統領令を撤回し7月1日から制裁を解除するとしています。
一方で、アサド前大統領を含む前政権の関係者に加え麻薬の密売や化学兵器の開発に関与した人物などへの制裁は維持します。
トランプ氏はルビオ国務長官に対し、テロ支援国家の指定の見直しも検討するよう指示していて、内戦で荒廃した国家の再建をめざす暫定政権を後押しし、関係改善につなげる狙いがあります。