目に見えないものを描く日本画家として知られる山田雅哉(やまだ・まさや)さんが出身地の愛知・春日井市で個展を開いた。

「自分が生まれ育った町なので…」

「穀雨」。田畑を潤す、春の雨。描いたのは、形ではなく四季の移ろいだ。

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山田雅哉さん:
やっぱり自分が生まれ育った町なので、できるだけ古い作品から最新作まで、全部見ていただけるような展示にしようと思って

出身地の愛知・春日井市で個展を開く山田雅哉さん(41)。目に見えないものを描く日本画家だ。

山田さんはダ・ヴィンチやモーツァルトにもあったという、音や文字の「色」が見える「共感覚」の持ち主。
日本伝統の岩絵具(いわえのぐ)を使い、和紙の上に墨を流すように描く。

山田雅哉さん:
目には見えないんだけど、確かに存在するものを表現したいなと

2020年には、山田さんの作品が東海テレビの番組セットとしてスタジオを彩っていたこともあった。

山田雅哉さん:
一枚一枚でも作品なんですけど、空間で一つの作品になるように見ていただけるようなことを想定して作りました

今回の個展に向けて描いた最新作、シリーズ「二十四節気」。2022年の立春から大寒までの1年間、2週間に1枚のペースで描き続けた。

山田雅哉さん:
実際にその季節に触れながら、その季節が始まったら制作をスタートしてっていうことを1年間続けて、24枚のシリーズにしました。この季節は自分の誕生日だよなとか、そういうものとリンクしつつ見てもらえたら面白いのかなと思います

自ら作品を解説をするギャラリートークや、ワークショップなども行われる山田さんの個展は、「文化フォーラム春日井」で5月21日まで。

(東海テレビ)

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